■デジタルでダビングが可能
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パイオニアDVR-77Hなどハードディスクを搭載したDVDレコーダーには様々な利点がある(クリックで拡大) |
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パイオニアのハードディスク内蔵DVDレコーダー「DVR-77H/99H」は、ハードディスクからDVDへのダビングはもちろん、DVD-R/RWからハードディスクへのダビングも行える。他社のモデルではDVDからハードディスクのダビングが行えないものもある |
ハードディスクは、永続的な保存には向かないが、一度に高画質で長時間録画できるという、まさにDVDにはないメリットがある。一方のDVDは保存に適しているうえ、取り扱いやすさは抜群だ。この両者の強みを一台に組み合わせたのが、いわゆるハイブリッド型録画機、ハードディスク内蔵DVDレコーダーである。
ハードディスク内蔵型の使いやすさは、普段のエアチェックのスタイルを当てはめてみるとわかりやすい。見たい番組はたくさんあるが、それをすべて保存しておきたいわけではない。一度見れば消してしまう番組もかなりたくさんある。そんな番組をハードディスクに片っ端から録画しておき、本当に保存しておきたいものだけをDVDにダビングして、ライブラリーとして保存する。ハードディスクからDVDへは、デジタル同士なので、画質劣化なしに高速でダビングできてしまう。これが一台でこなせるところが、内蔵型の大きな強みといえるだろう。
さて、デジタル高速ダビングは、本当に画質の劣化がないのだろうか。アナログでのダビングに比べて、差はどのぐらいあるのだろうか。ハードディスクに録画した番組を、アナログ接続でもう1台のDVDレコーダーにダビングした映像と、内蔵DVDに高速ダビングした映像を見比べて、デジタルダビングの実力を検証してみることにした。
結果は、ほぼ予想通りになった。アナログ接続でダビングした映像は、ディテールがやや甘くなり、色調も、赤や緑が微妙に変化している。アナログビデオへのダビング映像に比べると安定感が高く、透明感もあるが、輪郭のまわりに僅かにノイズが乗っているし、オリジナルにはなかったシュートも気になった。クローズアップで撮影した布地の立体感など、情報量の多い画面で、特にデジタルダビングとの違いが出た。
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