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■DVD録画「クオリティ編」 Q&A集
<Q>DVDレコーダーのCD再生能力は?

異種信号を扱うため相当な音質対策が必要

DVDレコーダーの音質はまだ改善の余地がありと判断する筆者(クリックで拡大)

DVDレコーダーは、DVDビデオやCDを再生するプレーヤーとしての機能もそなえている。DVDビデオはともかく、CD再生のクオリティは、どの程度と考えればいいのだろうか。
 
音質を向上させるためには、単体のCDプレーヤーのように、アナログ回路や電源回路にこだわることも必要だが、DVDレコーダーの場合、それだけでは不十分だ。高周波を取り扱うチューナーや映像回路、圧縮音声をデコードするDSPなどがぎっしり詰まっているため、オーディオ信号に対する様々な悪影響が起こりうる。こうした異種信号同士の干渉に、どこまで対策を施しているかによって、音質は大きく左右されるのだ。
 
DMR-E30、DVR-3000、DV-SR100といった、比較的低価格のDVDレコーダーでCDを再生し、傾向を調べてみた。この3台のなかでは、DVR-3000の音が一番バランスはよく、スケール感、低域の厚みなど、単体CDプレーヤーの普及機に迫る性能を実現していた。DMR-E30は、セパレーションやディテールの繊細さがいまひとつで、DV-SR100は低域がふくらみがちになるなど、やや詰めの甘い部分が感じられる。いずれも読み込み動作などが遅く、使い勝手の面でも単体CDプレーヤーにはかなわない。