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■DVD録画「クオリティ編」 Q&A集
<Q>BSデジタルのハイビジョン放送は記録できるか?

D/A変換すればOK。画質は良好

TU-BHD200の背面。DVDレコーダーはi.LINKでは接続できないので、S端子かコンポジットで接続(クリックで拡大)

DVDレコーダーは、BSデジタル放送に対応したi.LINK端子は積んでいないので、ハイビジョン画質でディスクに録画することはできない。ハイビジョン画質をそのまま記録するには、D-VHSデッキか、ハイビジョン記録に対応したハードディスクレコーダーを用意する必要がある。しかし、BSチューナー側でダウンコンバートした525i信号をDVDレコーダーに入力すれば、標準画質に劣化してしまうが、録画することは可能だ。
 
DVDレコーダーは、すべての機種がDVDビデオの再生に対応しているので、接続するテレビのアスペクト切り替え機能を必ず積んでいる。この機能を利用すると、16:9のデジタルハイビジョン番組についても、正しいアスペクトで録画再生を行うことができる。
 
パナソニックのTU-BHD200とDVDレコーダーの組み合わせを例にとって、手順を説明しよう。

まず、BSデジタルチューナーとレコーダー間をSケーブルと音声ケーブルで通常通り接続する。BSデジタルチューナーの接続テレビの設定は、「ワイド」のままでよい。DVDレコーダーのテレビ設定も、「ワイド」にしておく。この設定で、DMR-E30で録画した映像を4対3テレビで見ると画面は縦長になってしまうが、ワイドテレビやハイビジョンテレビでは、本来のアスペクトで正しく表示される。
 
4対3のテレビで楽しむ場合は、DVDレコーダーのテレビ設定を4対3に変更するだけで、レターボックス表示に戻る。BSデジタルチューナーの出力をいったん4対3のレターボックスに変更してから本機に録画するよりは、前述の設定で録画した方が画質面で有利になるはずだ。記録レートは、できるだけ高めの設定を選んでおきたい。
 
以上の操作は、他のDVDレコーダーの場合も基本的に同じなので、デジタルハイビジョン番組を記録しておきたい場合は、ぜひ試してみよう。
当然ながら、録再映像は、ハイビジョンではなく標準放送のクオリティになってしまうが、オリジナルのハイビジョン番組の雰囲気はそれなりに伝わってくる。
 
アナログBS放送とデジタルハイビジョン放送で同一内容の番組をオンエアしたとしよう。アナログチャンネルで受信して再生した映像と、BSデジタルチューナー経由で、ハイビジョン番組をダウンコンバートしてDVDに記録した映像を見比べてみると、後者の方が発色は自然で、なめらかな遠近感が楽しめるのだ。ダウンコンバートとはいえ、オリジナルのクオリティの高さが、最終的な録再画質にも少なからず反映されるのである。