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Phile-web >> 製品批評 >> パイオニアDVDレコーダー>> 「DVR-77H/99H」操作性レポート


使い勝手に対する細かい配慮がうれしい

パイオニア初のハードディスク内蔵機種だけに、どんな操作性を実現しているのか、非常に興味深い。また、機能が豊富なので最初は心配したのだが、実際に触ってみると、ほとんど難しさは感じなかった。これまで同社のDVDレコーダーを使い慣れていることもあるが、それにも増して、使い勝手に対する配慮が以前よりも細かいところまで行き届いていることを感じさせる。

タイトル入力画面。本機ではリモコンのキーパッドで入力が行えるようになった(写真はクリックで拡大)

タイトル文字入力機能を例にとると、以前は画面上に50音順に並んだキーボードから1文字ずつ拾っていく必要があったが、本機ではリモコンのキーパッドを使って携帯電話方式に素速く入力できるように改善されている。また、ダビング中に画面に表示される動作表示などもグラフィカルで見やすく、動作を直感的に理解できる良さがある。リモコンに停止ボタンとは別に、録画停止ボタンが独立しているのも親切だ。ハードディスクの追いかけ再生を止めようとして、誤って録画を止めてしまう心配がない。


ダビング中に別のタイトルの録画や再生が可能

ダビングのメニュー画面。録画モードを任意に変更可能
 
本体またはリモコンの「ワンタッチダビング」ボタンを押すと、画面に上のようなメッセージが表示される

ハードディスクに録りためた番組のなかから保存したいものをDVDにコピーする場合は、本体またはリモコンのワンタッチダビングボタンを使った操作がわかりやすい。再生中にこのボタンを押すと、番組の最初の部分から高速ダビングが始まり、バックグラウンドでダビングが行われ、自動的に完了する。その間、番組はそのまま再生できる。

両機の高速ダビング機能の特徴は、ダビング作業中、HDDに録画済みの他の番組を見たり、新たに別の番組を録画できることにある。ダビング中は一切他の操作を受け付けない製品もあるが、本機はダビング終了を待たずに別の操作が行えるのだ。レート変換を伴わない高速ダビングは単なるデータのコピー作業であり、エンコーダー/デコーダーは働いていない。同時に録画や再生ができるかどうかは、レコーダーの動作を制御するソフトウェアの設計次第なのだ。

高速ダビングというだけあって、ダビング時間は本当に短い。一番速いのは4倍速対応DVD-Rを使った場合で、例えばSPモードで録画した2時間番組は僅か15分ほどでダビングが終わってしまう。2倍速対応のDVD-RWにダビングする場合でも30分で完了。ついこの間までアナログのビデオデッキ同士をつないで等速でダビングしていたことを考えると、隔世の感がある。


速度と編集精度が異なる二つのダビング編集モードを備える

ダビングの前に不要なシーンなどをカットしたい場合は、2種類の方法がある。編集精度を重視する場合は「フレーム編集ダビング」、ダビング速度を重視する場合は「編集高速ダビング」を選べばよい。前者は1フレーム単位で正確な編集ができるが、編集後は、ビデオモードでのダビングが等速になる。後者は最大0.5秒単位の編集ではあるが、ビデオモードでも高速ダビングが行える点がメリットだ。VRモードのダビングならどちらの設定でも高速ダビングが利用できる。

 
本機のリモコン。DVR-55のものと似ているが、上部にHDDとDVDの操作切り替えボタンを用意するほか、ワンタッチダビングボタンも備える   本体前面にもワンタッチボタンとHDD/DVD切り替えボタンを装備。操作可能なメディアの名前が光るので暗い部屋でも容易に見分けられる
     
 
ダビング編集モードは「高速」と「フレーム編集」から選択できる 高速ダビングを行っている画面例。同時に別のタイトルの録画・再生が可能
     
 
DVDからHDDへのダビングも行える。友人から借りたディスクをコピーしたい、などという時に便利
HDDモード時のディスクナビ画面。サムネイルが大きく視認性がよい
     
 
タイトルはいくつかのグループに分類できる グループ名の変更も可能。「ドラマ」「スポーツ」などと変えておけば便利だ