DVD-R/RWレコーダー PIONEER「DVR-55」 \OPEN（予想実売価格9万円前後） （写真はクリックで拡大）

同社のDVD-R/RWレコーダー第4世代機となる「DVR-55」は、基本性能の充実に力を注ぎ、コストを抑えたエントリー機である。

VRモード、ビデオモードの双方においてFINE/約1時間、SP/約2時間、LP/約4時間、EP/約6時間と4つの録画モードを選択できる。またどちらの録画モードでも、約1時間から約6時間まで32ステップに区切った、マニュアルモードによる細かい設定が可能である。最高画質の録画モードでは、音声をリニアPCM形式で記録することもできる。

■ファイナライズを解除できる新機能が追加された

本機では、ビデオモードで記録したDVD-RWディスクについて、番組を消去せずにファイナライズを解除できるようになった。ファイナライズ後でも一度録画した内容を消去することなくコンテンツを追記でき、DVD-RWの用途と可能性を拡げる魅力的な機能である。

ビデオモードで記録したDVD-R/RWディスクには、ファイナライズ後、録画内容を直感的に一望できるサムネールつきのタイトル表示が可能になった。さりげないところではあるが、操作性の向上につながる新機能と言える。

高画質・高音質で人気のユニバーサルプレーヤー「DV-S858Ai」。DVR-55には映像処理回路に858Aiと同じ「VQE7」を搭載している

DVDの再生機能も充実しており、同社が独自開発し、「DV-S757A」「DV-S858Ai」にも搭載されたLSI「VQE7」を採用している。これにより、市販のDVDソフトも、DVD-R/RWディスクに録画した映像も、どちらも高画質に再生が行える。さらには、DVカメラとのデジタル接続を可能にするi.Link端子も搭載し、ライブラリー作りに活躍しそうだ。

前モデルに比べて画質、使い勝手ともに大きく向上した、単体DVD-R/RWレコーダーの決定版ともいうべき製品の登場である。