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Phile-web >> 製品批評 >> パイオニアDVDレコーダー>> 「DVR-55」画質・音質レポート


きめ細かいビットレート設定ができ、すべてVBR記録となった

録画する際のビットレートは32段階のマニュアル設定も行え、きめ細かい画質設定が可能(写真はクリックで拡大)

高画質録再の決め手は、録画モードの適切な選択にある。本機はエントリー機にも関わらず、32段階のきめ細かい手動録画モード設定を用意し、ディスクの容量を最大限に活用した高画質記録ができる良さがある。

さらに、従来はCBR記録だったビデオモードが、あらかじめ用意された4つの録画モードはもちろん、手動設定を選択した場合にも、すべてVBR方式で記録されるようになった点が大きな意味をもっている。映像の内容に応じて、割り当てる記録レートを画面ごとに変化させるVBR方式は、限られたディスク容量を活用するうえで不可欠の技術といってもいい。この進化が、画質にもたらす影響は非常に大きい。

画質は驚くほどの進化を見せた

実際に、その成果は常用モードとしてお薦めできるSPモードで顕著に確認することができた。カメラの動きに付随して細部が甘くなる現象が従来に比べて大きく改善されたほか、平坦部のノイズや輪郭の乱れも目に見えて減少している。画像全体の透明感が増し、深みのある遠近感が堪能できるのだ。内蔵チューナーのクオリティも水準以上で、特にアナログBS放送の受信画像は情報量が豊かで、質感が高い。SPモードやFINEモードなど、記録レートを十分確保した録画モードでは、エアチェック前後で画質の変化が非常に少ないことに驚かされる。この点は、VHSやS-VHSなど、アナログ記録のビデオデッキとの最大の違いである。

最高画質を実現するFINEモードの映像は、プロジェクターやプラズマディスプレイなど、大画面での視聴にも十分耐える解像度を確保しており、安定感も申し分ない。


音声の出力も多彩な機能を備えている。ダイナミックレンジをコントロールするオーディオDRCやバーチャルサラウンドは任意で切替が可能

FINEモード記録時のリニアPCM音声はもちろんだが、ドルビーデジタル記録の音質にも感心した。余分な付帯ノイズが少なく、歪みもよく抑えており、圧縮音声にありがちな臨場感の低下もほとんど気にならない。DVDの経験が豊富なメーカーらしい、安定したバランスにも好感を持った。