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使いやすさにさらに磨きがかかった

GUIは使いやすさに定評のあるDVR-7000のものをさらに進化させたもの(写真はクリックで拡大)

パイオニアのDVDレコーダーは、二世代前のDVR-7000以降、使い勝手が飛躍的に向上した。本機の操作系の構成はその延長線上にあるが、GUIのデザインやリモコンのキー配列を見直すことで、さらに使いやすくなっている。

本体には上位モデル同様、使いやすいジョグダイヤルが装備され、派手すぎない本体ディスプレイの表示も見やすさは抜群だ。個人的な意見だが、使用頻度の高いカーソルと基本操作キーを中央部に配したリモコンは、同社歴代のDVDレコーダーのなかで最も使いやすいような気がする。

セットアップナビゲーターで初心者もかんたんに設定が可能

本機はエントリー機とはいえ、基本構成が上位機DVR-77HのDVD部分と共通なので、手動録モード設定など、なかなかマニアックな機能を装備している。機能が豊富な機種は操作が難しくなりがちだが、本機はその点良く考えられており、予備知識が豊富ではないユーザーが戸惑わずに使えるよう、さまざまな工夫が凝らしてある。

本機を最初に設置した際に表示されるセットアップ・ナビゲーターがそのいい例だ。画面の指示にしたがって操作するだけで、最小限必要な設定が自動的に終わってしまう。また、詳細な録画モードの設定をメニュー経由で行うようにしたことも、初心者には親切な配慮といえる。ビデオデッキと同じ感覚で、既存の録画モードを選べばよく、迷う心配がない。

ハードディスクを内蔵しない本機は、ディスクメディアだけで便利に使えるように、DVR-77Hにはない工夫が盛り込まれている。録画予約情報をディスクに記録し、2回めからはそのディスクを入れるだけで定時番組を自動的に予約する「ディスク予約」機能もそのひとつだ。この機能はパイオニアのDVDレコーダーに初期から搭載されていた機能だが、非常に使い勝手がよく、人気がある。

 
DVR-55のリモコン。シンプルながらボタン配置がよく練り込まれており、とても使いやすい(写真はクリックで拡大) 本体前面の右側には、使いやすいジョグダイヤルが装備されている