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DSP-AX540

YAMAHA
DSP-AX540

¥49,000(税抜)

発売:2003年3月上旬
このモデルは生産を完了しています
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低価格を追求しながら着実なバージョンアップを実現

【SPEC】 ●定格出力:メイン80W+80W、センター80W、リア80W+80W、リアセンター80W ●実用最大出力(EIAJ、6Ω):メイン110W+110W、センター110W、リア110W+110W、リアセンター110W ●全高調波歪率:0.06%(CD他) ●SN比:100dB(CD他、250mV) ●消費電力:220W ●外形寸法:435W×161H×390mm ●質量:11.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

下位機と比べて出力の差はわずかだが音質の差は大きい

DSP−AX530の後継機だが、価格はその\52,000から下方修正されていることに注意したい。しかも出力(6Ω)は75W/chから85W/chに強化されているのだ。

特徴は「40シリーズ」共通であり、外形寸法や表の顔付き、そして11kgという重量までAX440とそっくりだ。ただし主電源の平滑コンデンサーは一回り大きくなっている。定格出力(6Ω)が各チャンネル75Wから80Wになっているので、こうなるわけだ。

そもそもこのシリーズのアンプ部は、「ハイカレントアンプ・テクノロジー」の手法が採用されている。つまり電源やパワーアンプ、そしてスピーカー端子、さらにはアース系に至るまで、低インピーダンス化を徹底させているわけだ。青色の外装が目を引く平滑コンデンサーも、大きな電流の変化に対応したカスタム品である。

映像セレクターについては、AX440では未装備だったS端子が3系統装備されているのが違いだ。ちなみに、このシリーズは全てAM/FMチューナーを搭載したAVレシーバー仕様である。

下位機と比べて出力の差はわずかだが音質の差は大きい。まずスケール感がある。制動力は水準だが、この価格帯にしてはなかなか重心が低いのもいい。それに中身が詰まっている。ヴァイオリン族やバロックリュートなど、強奏でも音が痩せずに結構な情報密度なのである。適正規模のスピーカーと組み合わせて、音場プログラムを併用すると、見事な劇空間がサービスされるだろう。

(text:吉田伊織)