●製品プロフィール

一本単位からの購入が可能なGAC-700。その性能もさることながら、部屋のコーナーにすっきりと配置できるコンパクトなサイズ設計はとても使い勝手が良く、設置のバリエーションも広がる。

●本製品の特徴

三角柱の形状をした製品である。コーナーなどに置くのに適した形で、幅（三角形の斜辺）が42cm、奥行が20cmとなっている。高さはやはり98cmだ。 吸音特性は630Hz以上でずっと100％を保つ。下の方は315Hz付近から急激に下がる。中域以上での吸音効果を考慮した特性であるようだ。

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●本製品の試聴感

部屋の隅というのは音がたまりやすい。たまるというのも変だが、さまざまな響きが渦巻いているようなものだ。壁が直角に交わっているため複雑な反射が出るのだろう。だからコーナー置きの吸音材にはそれなりの特性が求められるわけである。

前方のコーナー2箇所に置いてみると、音調自体はそれほど変わらないが、分解能が上がり音場が澄んでくる。刺々しさがなくなった感触だ。音に絡む濁りが消え空間の見通しがよくなる。部屋全体の音響を変えてしまうというよりも、歪みなどの悪影響をきれいに拭き取った印象が残る。そういう効果である。

●本製品の上手な楽しみ方

GACシリーズの他の製品と同様とても軽量なので、細かなセッティングポジションの調節も自在に行うことができる。今回は前方スピーカーの背面コーナーだけでなく、マルチチャンネル試聴時にはスクリーン下方にGAC-700を2本、横に寝かせて配置してみた。