設置の際は、後方にある程度のスペースがあることが望ましい |
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最大の特徴は帯域によるアタックの時間的ズレが少ないことだが、聴感でも理論どおりに、アタック音の立ち上がりが非常に速く感じられる。それも高域から低域まで揃っているので、たとえばティンパニーの音は非常にリアリティが高い。バンドでもシンバルの高域からベースのボトムまでが完璧に同時に立ち上がり、リズムがタイトでキレる。大型機器でのパワーにまかせた再生では決して得られない、シャープでキレの良いサウンドは魅力的だ。また、サウンド全体のエネルギー移動がスムーズなので音楽の流れが自然に感じられる。
設置に関しては、密閉式ではなくバスレフポートが後ろにあり、後方への空気の流れがスムーズであることが望ましく、後方スペースに余裕が必要。あまり壁にぴったり寄せると、低域のパワーがなくなってしまう。508PAはデスクトップ的な小スケールの空間でも使いやすい製品だが、512の場合はサウンドの傾向から考えても、ある程度広い部屋のほうが真価を発揮できるはずだ。
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