部屋を変えてのセッティングと試聴

まず広い部屋。3管とスクリーンの常設してある私の住処である。空間に余裕があるだけに、スタンドや出窓付近など置き場所をほとんど選ばない印象だ。床に敷き詰めた絨毯で少しデッドな方向にチューンしてあるはずだが、3・2・1は大型スクリーンに負けない朗々とした響きで映画音響を楽しませた。

■林宅のシアタールーム

■一般的なリビングにセッティング 今回はメディアセンターをテーブルの上に設置したが、本棚に入れればかなりすっきりとまとまるだろう。

リビングにはかわいい14型のテレビしかない。ふだんは「テレビ内蔵のスピーカー」でニュースなどを見るだけだ。それが3・2・1と組み合わせて驚いた。アナウンサーの声に深みとハリが出ているし、ドラマはいい感じの臨場感で包み込む。DVDをかけるとちゃんと5.1chで定位し、力強いデジタルシアターサラウンドに圧倒された。これはテーブルをぐるっと囲み家族みんなで楽しめる。ふだん見ているテレビを使うと、より素晴らしさがわかる印象だ。

隣の和室に移ろう。タタミ部屋で小さなテーブルでのBOSEシアターもいいものだ。テレビの左右ぎりぎりにスピーカーを並べ、あぐらをかいたり最後はごろりと寝転んでリラックス……。これはいい。うるさいことを言わなければ、これでも耳元を弾丸がつき抜け、サラウンド感がキープされているのだ。ベースモジュールはちょっとタンスの脇などに置けるのだし、和風シアター派には断然おすすめだ。

■和室にて試聴 この気軽さも3・2・1の魅力の一つだ。

■ベースモジュールをタンス横に設置 ちょっとしたスペースを有効利用。奥行きもぴったりだ。