特集

営業部長の年末商戦
39人のキーマンが語る「展望と勝算」

ヤマハ

最強の布陣で年末商戦に臨む

売上げ目標は昨年の5割アップ

ヤマハ(株)
AV・IT事業本部
国内営業部長

中山二三夫氏

 ホームシアター市場をリードするヤマハでは、「お茶の間デジタルシアターでは430、530システムに新しいスピーカーを組み合わせ、大幅に商品力をアップします。シネマステーションではS80とS60の2モデルを追加し、5月の発売以来好調なS100とともに、ボリュームゾーンのシェアアップを狙います」と、多様化するニーズに木目細やかにアプローチしていく。

 これに加え、PCとの親和性を高めたシネマステーションミニでも、TSS―1の後継機TSS10と、USB対応機CTS―20UBSの2機種を投入。「PCのDVDドライブ搭載が一般化、その市場規模を400万台と仮定しても、その1割で40万台の需要があります。お客様もDVD搭載のPCを使い込まれていけば、サラウンドといった使い方にも必ず興味をもってくるはずです」と、万単位での販売も視野に入れている。

 グレードアップの買い替え需要でも盛り上がる単品コンポーネントのシステムにも、「スピーカーのラインナップの大幅強化を目指し、新シリーズ投入も計画しています。AVアンプでは、DSP―AX1200の後継としてAX1300、上位機種としてAX2300、さらにAZ1の血統を継承する8chDSPAVアンプAZ2を発売します。DVDオーディオ/SACDプレーヤーでも、新製品を間もなく発売します。さらに12月には、3管に代わり得る極め付けのDLPプロジェクターやサブウーファーにおいても、ハイグレード商品を発売する予定です。全体で昨年の5割増しを狙っていきます」と、高い売上目標を掲げる。

 「これからは、ハード≠ゥらの切り口よりも、ソフトを楽しむ≠ニいう切り口からホームシアター商品をお求めになるお客様が増えてきます。ですから、初心者だからといって、簡単なシステムをお薦めするのではなく、どんなホームシアターのイメージを描かれているか、それに見合ったシステムをお薦めすることが大事になってくると思います」と念を押す。特に、ディスプレイが多様化する中で、「プラズマや液晶など高付加価値販売が可能なディスプレイには、単品やお茶の間デジタルシアター等、それに見合うホームシアターのシステムを積極的に提案していくことがお客様の多様化に対応し、ひいてはお客様の支持につながることになります」。

 常にお客様の視点に立ち、AVからPCまでホームシアターをフルカバーするヤマハは、さらなる営業体制強化で商戦へと臨む。

ミノルタ
木村則夫氏
ラックスマン
末吉達哉氏

 

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