特集

営業部長の年末商戦
39人のキーマンが語る「展望と勝算」

ミノルタ

カメラメーカーらしさを大切に

商品とブランドを引き立てていく

ミノルタ(株)
光学機器カンパニー
カメラ事業部 国内営業部
部長

木村則夫氏

 2002年の年明けに発表されたDiMAGE Xは好調に推移し、半年以上が経過しても新鮮さを失わず、ロングランヒットとなった。このモデルが起爆剤となって、同社のデジカメ製品はカメラルート以外の家電店などでも本格的に取り扱われるようになり、この春に投入されたF100ほかのDiMAGEシリーズもコンスタントに動いている。これによって、同社の4―9月の販売台数は前年比約3倍にまで急成長した。

 銀塩カメラの市場は、一眼レフ(1―7月)が60%代後半、コンパクトカメラが同70%代と、業界の予測以上に落ち込んでいる一方で、デジタルカメラは1―7月で330万台の需要となり、通年では600万台を超えるものと見られている。しかしこの反面、売れ筋商品は2万円後半から3万円後半までが中心となり、依然として単価ダウンが続いているのが現状だ。

 このような市場のなかで、「急速に変化する市場に対し、これまで以上にスピードのある対応が求められています。しかしそれだけでは我々の特色を出していくことができません。カメラメーカーであることを大切にし、カメラメーカーらしいこだわりのあるモデルを作ることを心掛けています。商品あるいはブランドが大切になりますから、ひとりひとりのお客様にそれをご理解していただくような販売方法が重要になってきます」と木村氏。「ディック・フランシスの小説のなかに『相利共生』という言葉が出てきますが、これをテーマに、ご販売店様といっしょになって啓蒙活動を行っていきたいと考えています」というように、販売店に対して、カメラやレンズに関する知識、撮影方法、撮った写真をどう楽しむかといった勉強会を行っている。こういった勉強会は売れ行きに如実に現れ、付加価値の高い商品が売れるようになっていくという。

 年末に向けてのラインナップとしては、Xi、F100、7i、そして限定発売の7Hiを用意。販促面においては特にXiを中心にして展開し、28〜200ミリまでの幅広い領域をカバーできる7iと7Hiで、静止画撮影の素晴らしさを訴求していきたいと考えている。各モデルに合致したメリハリのある販促活動で、市場を盛り上げていく考えだ。

松下電器産業
坂口雅久氏
ヤマハ
中山二三夫氏

 

CLOSE