特集

営業部長の年末商戦
39人のキーマンが語る「展望と勝算」

富士写真フイルム

デジカメを核にした

幅広いビジネスを提案

富士写真フイルム(株)
電子映像事業部
営業部長

青木良和氏

 2002年の国内市場は1―9月約450万台で推移し、当初の予測通り年間約660万台に達すると見られるなか、同社では2002年に10機種の新製品を市場に投入。一眼レフタイプを含め本格的な静止画撮影が可能なSシリーズ、スタイリッシュなFシリーズ、撮影も簡単で手軽なAシリーズ、新コンセプトのマルチメディアデジカメMシリーズと、4つのシリーズで展開して幅広いニーズに対応している。特にF401は順調に推移しており、このモデル単独で約8%のシェアを獲得。続いて発売されたA303も2位に付けるなど市場を賑わせている。さらにF402、A203と売れ筋のモデルが投入されるため、年末に掛けても話題には事欠かない。

 トータルでは静止画撮影の本質である『写真画質』を打ち出しながらも、F401で好評のブルーラインを新モデルから順次採用するなど、FinePixシリーズとしてのデザイン面での統一も図っている。

 これらのラインナップを実売に結び付けるためには、販売員の商品知識、℃B影のコツなどのメンテナンス、写真画質を堪能するためのプリント、<fジカメを核に周辺の環境を訴求することの、大きくは4点が重要であると考えており、この入口となるのが店頭であり、売り場づくりに対しては以前から力を入れてきている。

 「写真画像は季節感を演出することができます。それを反映できるような鮮度の高い売り場づくりのお役に立ちたいと考えています。そのためのツールも用意しています」と青木氏が言うように、デジカメを販売するカメラ店、家電店など約2000店を対象にした店頭展示コンテスト『ブルーフェニックス大作戦』が行われており、先ごろはその第6弾が行われたばかりである。

 「デジカメは、PCの周辺機器的な位置付けから、単独で市場を形成できるまでに伸びてきました。そしてこれからはデジカメを核としたビジネスの構築が重要になってきます」と語るように、デジカメは撮影したあとも様々な楽しみ方が可能である。デジカメ本体だけではなく、プリントやアクセサリー、HOW TO関連の書籍までをも含めた、デジカメから広がる楽しさを連想させるような展示展開が必要だと言えるだろう。

富士写真フイルム
上田義雄氏
富士通ゼネラル
佐々木正夫氏

 

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