4対3パネル、それも液晶パネルならではの黒帯び部分の表示能力が決め手になる。グレイマットスクリーンはこれを見事にカバーする能力があることが分かる。黒浮きがそれほど気にならなくなるのはスクリーン性能に他ならない。ここは忠実性よりもまず黒を沈めることに関心を持ちたいと思う。プロジェクター能力は、それほど解像感は高くないのだけれど、シャープさを高めてくれる結果、印象的にワンクラス上の性能を備えたかのような錯覚が感じられるからおもしろい。画質の締まり感が出てくるのだ。色は黒が締ることで深みが増し、いくらか艶も出てくるようになる。ただ色合いは、惜しかったがそれほどカバーできないように感じた。
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