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「TD」とは「タイムドメイン」理論のことで、これは「時間領域」に焦点を当てて、振動が発生する瞬間のアタック成分などの精確な再現を目指して編み出された理論である。瞬間的なアタック成分が入力された時に、高域側の反応と低域の反応に時間的な差があったら、原音とは違う音に変わってしまう。この問題に焦点をあてて取り組み、根本的に解決しようとするのがタイムドメイン理論だ。

 


  どんな構造になっているかというと、スピーカーユニットを「グランド・アンカー」と呼ばれるウエイト部分に固定。さらに、エンクロージャーは5本の支柱を持った「ディフュージョン・ステー」でフロ−ティング状態で支持される。これらにより、ユニット自身が発生する不要な振動を極力エンクロージャーに伝えないようにしている。

ECLIPSE TDの最大の特徴であり魅力である卵形のフォルムにも理由がある。人工大理石素材である上に卵型は強度が高く、エンクロージャーの鳴きが少ない。また、内部に平行面が無いので、定在波が発生しづらい。すべては不要な振動による悪影響を極力排除するためだ。美と機能を併せ持つ究極のカタチなのである。(508PAは素材と構造が若干異なる)


ECLIPSE TD 512
¥100,000(1本)
SPEC
●ユニット:φ12cmフルレンジ ●許容入力(定格/最大):30W/60W  ●インピーダンス:6Ω ●能率:81.5dB/W・m ●再生周波数帯域:40Hz〜17kHz(-10dB)  ●外形寸法:W286xH372xD364(mm)  ●質量(1本):14.2kg

ECLIPSE TD 508PA
¥100,000(スピーカー×2、アンプのセット)
SPEC
【スピーカー】 ●ユニット:φ8cmフルレンジ  ●許容入力(定格/最大):12W/24W ●インピーダンス:8Ω ●能率:79.5dB/W・m ●再生周波数帯域:55Hz〜20kHz(-10dB)  ●外形寸法:W191xH235xD221(mm)  ●質量(1本):2.3kg
【アンプ】 ●定格出力:12Wx2ch(T.H.D.=1%時)  ●入力インピーダンス:10kΩ ●入力感度 200mVrms ●負荷インピーダンス:8Ω以上 ●再生周波数特性:10Hz〜100kHz(-3dB)  ●高調波歪率:0.05%以下(1kHz,1/2定格出力時)  ●消費電力:20W ●外形寸法:本体…W159xH158xD142(mm) 、ACアダプター…W131xH69xD93(mm)  ●質量:本体…1.5kg、ACアダプター…1.6kg