新製品批評
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既存のビデオデッキに比べれば、DVDレコーダーの使い勝手は格段に優れている。だが、DVDレコーダー同士、またはハードディスクレコーダーと比較すると、それぞれの製品間で、使い勝手に意外に大きな違いが存在するというのが実状だ。2種類の記録メディアに対応した本機の使い勝手は、果たしてどうだろうか。

本機を実際に使ってみるまでは、テレビ番組を録画する際に、HDD、DVD−RAM、DVD−Rのどのメディアに記録するのか、かなり迷うのではないかと考えていた。だが、実際には、ほとんど迷うことはなかった。迷わずHDDに記録し、必要に応じ、デジタル録画機能を使って、DVDにダビングすればいいからだ。特に、DVD−RAMにコピーする際は高速録画機能が利用できるので、手間もかからない。この使いやすさと気軽さは、ハイブリッド構成の本機ならではのものだろう。


大ヒットモデルとなったDVD-RAM/Rレコーダー「DMR-E20」。DMR-HS1のDVD-RAM/R記録部は、E20の構成をほぼ踏襲している
  本機のDVD録画機能は、基本的にDMR−E20の構成をそのまま受け継いでいる。DVD−RAMに記録しながら同じ番組を任意の位置から再生したり、記録済みの別の番組を再生するなど、DVD記録では不可能と思われていた機能を実現していることも、DMR−E20と同様だ。録画中に再生ボタンを押すと、数秒間子画面が表示された後に再生が始まり、リアルタイムの録画映像と再生映像の間を自由に行き来することができる。

この操作感覚が、HDDレコーダーで実現している追っかけ再生や同時録画再生の機能と、完全に共通なので、とてもわかりやすく、使いやすい。記録済みの各タイトルを動画と一覧リストで確認できるプログラムナビも、表示されるまでのレスポンスが速く、HDDと比べても違和感がない。

DVDに記録する場合は保存が前提なので、ディスク名や番組タイトルの入力機能も気になるところだが、本機はかな漢字変換に対応し、タイトル作成の自由度が格段に向上した。  
左下に「変換」「確定」のボタンが見える。本機より文字入力時の漢字変換が行えるようになった(クリックで拡大)