製品批評

Phile-web >> 製品批評 >> BOSE3･2･1>> 「3･2･1」の魅力とは？

左右計4個のユニットから別々の信号が再生される「4×4」方式を採用

■イメージアレイ
各々2個ずつ、独立した
ドライバーが配置されている

従来のスピーカー2本によるバーチャル・サラウンドは、2chの信号にセンターやリアの音声をミックスして再生する方式だが、ただ混ぜただけではサラウンドにならない。リアはリアに定位するよう位相処理が施してあるわけだが、確かにしかるべき位置で聴けばきちんとしたサラウンド効果が得られるものの、少しずれるとはっきりしなくなってしまう。すなわちサービスエリアが狭いという問題を抱えているのが現状であった。この3・2・1は「4×4BDスーパーフロントサラウンド」と呼ぶ独自の方式でこの点を解決したのが、従来の諸方式との違いになっている。

スピーカーはイメージアレイと名づけられた2本（とサブウーファー）だけだが、内部にはそれぞれ2個のユニットが収められている。つまり左右で都合4個のユニットがあり、この4個から別々の信号が再生される仕組みである。これに対応してメディアセンターにも4ch分のアンプが搭載されている。4×4の名称はここから来ているわけだが、ここが重要である。

■ベースモジュール
2チャンバー2ポート構造が
低音干渉のない重低音を再生する

■リモコン
シンプルで使いやすい造りだ