新製品批評
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本機に搭載された新リアルHDレンジCRTドライバー
 

DETの搭載に合わせブラウン管性能にもこだわった

走査線数が増えると謳っているからには、画質にシビアなユーザーが多くなるはずだ。彼らは画質に関して妥協がないのだから、それに対処することが必要となる。つまり走査線増加により縦方向の情報量が増すならば、必然的に横方向も増やさなければ説得力がない。せっかくの高精細化が、縦横同じ比率でない限り、いびつな表現力にもなってしまうこともある。

ということで、「1500i」シリーズはブラウン管の性能にもこだわり、従来よりさらにファインピッチ化した「リアルファインピッチ管」を新たに開発、採用した。このほか、地上波放送チューナーにはゴースト対策を万全に行い、映像処理回路の再チューニングも綿密に施された。新ナチュラルプログレッシブ回路、HD対応の新DSD回路、これらを一層リファインさせて搭載している。いずれも鮮度の高い映像の再生に貢献している。


従来のブラウン管とリアルファインピッチブラウン管の比較図。ライトアップ蛍光体を新たに採用することで外光反射の大幅な低減に成功し、色再現性とコントラストを高めた。