マニアだけのものではないタイムシフトマシン
−− CELLレグザで話題を集めたタイムシフトマシンが大好評のようですね。
岡田 今回、ZG2シリーズに搭載したのですが、Z2シリーズと比べると10万円以上高価になるにもかかわらず、大変な勢いで売れています。CELLレグザと比較すると、価格もお求めやすくなりましたし、サイズも42V型から55V型までの3サイズから選べるので好評です。技術的には大変むずかしかったのですが、回路やHDDの薄型化で本体に一体化できたことも大きな要因の一つです。
録画することを意識せずに、好きな情報や番組を選んで、好きなときにゆっくり楽しむタイムシフトマシン。もう少しニッチなスペックだと思っていたら、奥様たちの間でも話題になっていてびっくりしました。マニアだけではなく、皆さんの中にベネフィットがあったのです。
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放送をさかのぼって観たい番組を楽しめるタイムシフトマシン機能。リモコンのタイムシフトボタンを押すと、放送済み番組表が表示され、まる一日放送をさかのぼって、見たい番組を視聴することができる。テレビを見始めたのが番組の途中からであっても、簡単に時間を逆戻りして、番組を冒頭から視聴することが可能。 |
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従来のテレビにない新しいテレビの楽しみ方としてご評価いただけたことは本当にうれしいですね。日本のスマートテレビのひとつの方向性だと思います。アナログ停波後に、需要の冷え込みを悲観するのではなく、こうした新しい提案でどんどん喚起していくことが大切。新たなLSIを採用した「レグザエンジンCEVO」はさらに大きな可能性をもっています。いろいろな視点から、新しい機能を入れていきたいですね。
−− 需要の高まる中小型サイズにあって、ZP2シリーズは個性の際立つ商品ですね。
岡田 メガネが軽く、チラツキのない明るい映像が楽しめるパッシブタイプの3Dに対応しました。これから増えてくる3Dゲームをパーソナルで楽しむのにも最適で、長時間プレイしても疲れにくいのが特長のひとつです。価格が安くなりがちな中小型モデルですが、フルHDの高画質をはじめ、きちんと付加価値がアピールできます。お客様にどのように提案していくか。販売店様と一緒になって取り組んでいきたいですね。
サイズアップの提案では、部屋の大きさにも限りがあります。タイムシフトマシンに代表される新しい機能や他の機器とリンクすることによる楽しさの訴求が、需要活発化のためには重要になってきます。
−− 周辺機器との組み合わせ提案では、テレビの音質もそのひとつの切り口になりますね。
岡田 音質は、テレビの薄型化、小型化と二律背反の関係にあります。さらに薄型化し、ベゼル幅も狭くなる中で、薄型化したスピーカーユニットも新開発していますが、もっと迫力ある音で、いい音で楽しみたいお客様には、シアターラックもひとつの選択肢だと思います。
テレビは高画質と高音質とが相俟って楽しさが倍増し、単価アップにもつながります。3Dの登場により、ますますその傾向は強まっていきます。もっといろいろなバリエーションがあっていいですし、店頭の販売員様からも一言、お客様にお声掛けいただくことが大切になります。
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