巻頭言

3つの「提言」

和田光征
WADA KOHSEI


連日の猛暑が続いているが、相変わらず薄型テレビを始めデジタル家電は好調裏に推移し、各社もさらなる世界戦略での生き残りをかけた投資を発表、競合は熾烈を究めてきている。
 そして、薄型ハイビジョンテレビのフルスペック化、次世代DVDの市場創造、地デジの本格化等々、デジタル家電はまさにクオリティによる進化の時代に突入したと言えるだろう。
 私はこうした時代のうねりを捉え、いくつかの提言をし、業界の活性化と市場創造を徹底的にフォローしていきたいと思っている。その為に必要なのは強いメッセージだ。それなくして大義を創ることはできない。  

提言1 スーパークオリティ宣言

言うまでもなくテレビは薄型、平面化が当たり前であるが、そのクオリティがフルスペック・ハイビジョン化することによって、従来とは全く異質な商品群が常識化してきた。そしてHD-DVDやブルーレイの登場は、まさにハイビジョンワールドを構築し、そのクオリティはハイクオリティを超えスーパークオリティの時代へと突入させるものである。さらに地上デジタル放送の普及によって、ユーザーはスーパークオリティの恩恵をたっぷりと味わい、楽しめる時代を迎えたと言えるだろう。本誌では、スーパークオリティ時代を高らかに讃え、あらゆる角度からつきつめ、デジタルAVの普及に全力投球していきたい。

提言2 「2WAYシアター」宣言

大画面、薄型テレビの所有は、当然ながらホームシアター化を促進、ここにきてホームシアター化が顕在化してきた。やはりパナソニックのビエラリンクによるシアター提案とその宣伝効果が所有者に問題提起を具体的に引き起こしたと言えるだろう。従来はオーディオメーカー等からのシアター化だったが、テレビ側からの具体的提案は強く、大型テレビ所有者が潜在的に持っていたシアター意識を顕在化させたと言えよう。同時に大画面所有者を調査すると、その40%以上がスクリーンシアターも楽しみたいと答えている。様々な条件はあるものの、テレビとスクリーンという2WAYシアターは一段と現実味を持ってきたと言えまいか。2WAYシアターになれば50インチテレビ所有者は100インチ以上を求め、さらにセッティングフリーを求めている。個室、専用室は固定型が常識だが、テレビ+スクリーンシアターは好みに寄ってセッティングフリーが常識である。なぜならば、リビングが圧倒的に多いからだ。われわれは「2WAYシアター宣言」をしっかりと推し進め、ユーザーの文化基地を創造していきたい。

提言3 「ピュアオーディオ・ルネッサンス」

ピュアオーディオ・ルネッサンスが今、最も求められているのではないか。少なくとも、団塊世代の人達からピュアオーディオ、そして音楽は切り離せないし、iPodで楽しんでいる人達も本物のピュアオーディオのサウンドには魅了される筈である。ピュアオーディオサウンドは映画を楽しむ人達にとっても不可欠であり、少なくともわれわれはここしばらく、その為のメッセージを送り切れていなかったのではないか。テレビ購入、デジタルAV等々も揃い、ピュアオーディオへの思いが当然ながら求められるのも自然の理ではないだろうか。
 さらにユニバーサルデザイン、エコ等々も大きなテーマであるが、以上の3点を市場創造、活性化のコアとして訴えていきたい。


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