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EYRIS DC3

TANNOY
EYRIS DC3

¥140,000(税抜)

発売:2005年6月上旬
このモデルは生産を完了しています
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価格は1本

【SPEC】
●エンクロージャー型式:バスレフ(リア) ●使用ユニット(防磁型):25mmドーム型ワイドバンド・トゥイーター(チタニウムダイアフラム、ネオジウムマグネット)、175mm同軸2ウェイ、175mmサブバス(マルチファイバー・ペーパーコーン) ●能率(w/m.1kHz):89dB ●連続許容入力(RMS):125W ●最大許容入力(瞬間):375W ●入力インピーダンス:8Ω ●クロスオーバー周波数:250Hz/1.8kHz/16kHz ●周波数特性(-6dB):34Hz〜51kHz ●外形寸法:196W×1023H×260Dmm ●質量:22.5kg(1本) ●エンクロージャー仕上げ:18mm厚MDF(フロント30mm厚)、シカモア材突き板仕上げ

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

キャビネット上部に、ぽつんと一つ目のように取りつけられたスーパートゥイーターがチャームポイントにもなっているアイリス・シリーズは、タンノイのラインアップの中でも比較的エントリーに近い位置づけだが、お馴染みの同軸ユニットを広帯域に拡大しようという発想でファンから支持を得てきた。これをリファインしたのが今回のDCシリーズである。

ドライバーユニットは基本的に同一で、新開発の7インチ同軸型が中心になっている。ウーファー部は複数のファイバーを混入させて高圧縮加工したペーパーコーンで、軽量化と剛性を両立させ過渡特性の向上を図ったものである。これに独自のテクノ・ウェーブガイドを採用したトゥイーターが同軸上に取り付けられている。正確な球面波を形成するよう、精密に加工する定評ある技術である。

やや懐かしい香りのするタンノイらしい音調を、穏やかに広げた印象である。いずれもフォーカスを強く追求した出方ではないが、女性ボーカルの柔らかで暖かみのある質感が滑らかだ。特にDC1ではブックシェルフだけに整ったまとまり方を見せる。

DC3では低域への再現性が強くなり、オーケストラやコーラスなどのスケール感が高まっている。

ピンポイントで焦点を絞った出方ではないが、音場の響きや余韻を豊かに描き出すのがシリーズの特徴ともいえる。(井上千岳)