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AVC-A1XV

DENON
AVC-A1XV

¥660,000(税抜)

発売:2004年11月上旬
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ビジュアルグランプリ2007 SUMMER ≪AVアンプ(高級タイプ/50万円以上)部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 ≪ゴールデンロングラン(GLA)賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2006 SUMMER ≪ゴールデンロングラン(GLA)賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2005SUMMER ≪GLA大賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2005 ≪銀賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2005 ≪AVアンプ(デジタルマルチch音声端子搭載タイプ)部門トップ賞≫受賞モデル

オーディオ銘機賞2005 ≪マルチチャンネルアンプ部門トップ賞≫受賞モデル

【SPEC】
≪オーディオ部≫
<パワーアンプ部>●実用最大出力:275W×10(6Ω、EIAJ) ●定格出力:170W×10(8Ω、20Hz〜20kHz、THD 0.05%)、200W(6Ω、20Hz〜20kHz、THD 0.05%) ●出力端子:全チャンネル 6〜16Ω
<アナログ部>●入力感度:200mV ●インピーダンス:47kΩ ●周波数特性:5Hz〜100kHz(ダイレクトモード時/+0dB、-3dB) ●SN比:105dB(ダイレクトモード時) ●歪率:0.005%(ダイレクトモード時/20Hz〜20kHz) ●定格出力:1.2V
<デジタル部(D/A出力)>●定格出力:2V(0dB再生時) ●全高調波歪率:0.003%(0dB時1kHz) ●SN比:125dB ●ダイナミックレンジ:117dB
<フォノイコライザー部(PHONO入力REC OUT)>●入力感度:2.5mV ●RIAA偏差:20Hz〜20kHz ±1dB ●SN比:74dB(JIS-A、5mV入力時) ●歪率:0.03%(1kHz、3V出力時) ●定格出力:150mV ●最大出力:8V
≪ビデオ部≫
<標準映像端子>●入出力レベル:1Vp-p ●インピーダンス:75Ω ●周波数特性:5Hz〜10MHz(+0dB、-3dB)
<S映像端子>●入出力レベル:Y(輝度)信号/1Vp-p、C(色)信号/0.286Vp-p ●インピーダンス:75Ω ●周波数特性:5Hz〜10MHz(+0、-3dB)
<色差(コンポーネント)映像端子>●入出力レベル:Y(輝度)信号/1Vp-p、Pb/Cb(青色)信号/0.7Vp-p、Pr/Cr(赤色)信号/0.7Vp-p ●インピーダンス:75Ω ●周波数特性:DC〜100MHz(+0、-3dB)
<総合>●外形寸法:434W×280H×505Dmm ●質量:44kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

マルチユース仕様の10系統パワーアンプを搭載

一体型AVアンプの頂点をきわめる強力な製品が登場した。デノンはセパレート構成のフラグシップ機も開発中だが、本機はA1シリーズの集大成として、一体型モデルの可能性をとことん追求したモデルである。

高さ280mm、質量44kgという堂々たる筐体がまず目を引くが、これは計10チャンネル分のパワーアンプ回路をはじめ、複数のデジタル入出力をサポートする映像回路など、本機の装備の豊富さを物語っている。

10 系統のパワーアンプは用途に応じてさまざまな組み合わせで利用できるマルチユース仕様なので、2系統のサラウンドスピーカーを利用する9.1チャンネル再生、2部屋での5.1チャンネル同時再生、フロントチャンネルのバイアンプ駆動など、一台で何役もこなす。もちろん、複数の部屋で利用する場合は独立に音量調整が行えるので、その気になれば家中のオーディオ再生を本機1台でまかなうことも不可能ではない。日本国内ではマルチゾーン再生環境の整備はこれからが本番だが、今後は着実な伸びが期待されており、本機はその先駆けとなる重要な製品に位置付けられる。

ステレオ再生では、どの音域でも情報量が豊富で、再生音の質感の高さは間違いなく第一級である。管弦楽のスケールの大きさ、強奏時でも腰が砕けない安定感も際立っており、重量級のパワーアンプを連想させる余裕に感嘆した。

ゆとりのある鳴りっぷりは、映画、音楽などマルチチャンネル音源でも同様に味わえる。特に映画では台詞、効果音、音楽のという3つの要素が拮抗しつつ見事に調和して、大きな満足感を与えてくれた。新世代AVアンプの新たな基準機として、他社の製品にも大きな影響を与える存在になりそうだ。

(text:山之内 正)