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AVR-550SD

DENON
AVR-550SD

¥56,000(税抜)

発売:2004年6月下旬
このモデルは生産を完了しています
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スタイリッシュなホームシアター「550SDシリーズ」のAVレシーバー

【SPEC】
●実用最大出力(6Ω、EIAJ ):フロント:100W+100W、センター:100W、サラウンド:100W+100W、サラウンドバック:100W ●周波数特性:10Hz〜60kHz +1.5、-3dB (LINE、ダイレクトモード時) ●SN比(IHF-A):92dB(PCM−20dB時) ●電源:AC100V 50/60Hz ●消費電力:125W(待機電力:1W以下) ●外形寸法(足、ツマミ、端子を含む):W434×H65×D331mm ●質量:4.7kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

AVアンプ「AVR-550SD」は最新サラウンドフォーマットに対応

フラットテレビの普及が急速に進行する中、居間の様相が明らかに変わりつつある。部屋を広く使用するためにコーナーに置かれていたブラウン管テレビがフラットテレビに入れ替わったら、今度は広く使用するために壁と並行に置かれるようになってしまった。家具メーカーでもやっとフラットテレビにマッチする棚や調度品を揃えるようになり、インテリアは大きく変化を遂げつつある。

薄さがキーワードになる傾向はDVDプレーヤーから始まったが、それと組み合わされるAVアンプでもその傾向が強くなってきている。デノンではホームシアターのコアユニット"770SD"シリーズを打ち出し、高さ80mmとスタイリッシュに凝縮されたAVレシーバーとDVDプレーヤーが好評を博した。今回の"550SD"シリーズではさらに65mmとスリムさを進化させ、ヘアライン仕上げのアルミフロントパネルやハーフミラーディスプレイとデザイン面を受け継いだ。違いはパワースイッチを本体前面傾斜部の上に移し、統一感が図られたこと。

AVR-550SDは6ch総合出力600Wというパワーを秘め、DD-EX、DTS-ESやAACなど本機1台でフルに対応できる。フロント2chだけで臨場感が得られる「ドルビーバーチャルスピーカー機能」や深夜に便利な「ドルビーヘッドホン機能」なども搭載。その他入力信号に応じて自動選択する「オートデコード・モード」や6種類のサラウンドモード、さらに豊富な入出力端子によりあらゆるフォーマットに対応した、FM/AMチューナー搭載のレシーバーだ。

DVD-550SDはプログレッシブ対応、高精度なビデオデコーダーとビデオDACを搭載し、D2端子を始め豊富な出力端子を装備した単品コンポーネントとしても優れた性能を保持している。画面表示による操作が可能なGUIの搭載、2倍・4倍のズーム機能、0.8倍速と1.3倍速の再生スピード機能など意外と便利な機能が楽しい。

そして5.1chスピーカーシステムパックSYS-550SDは、3Lシリーズで好評のブックシェルフ型をサテライト部に採用。アルミ押し出し材と木質の MDF材を使用し、スリムなデザインと響きの良さを持った高音質再生を実現。デュアルウーファーとスーパートゥイーターの組み合わせが、低歪率で量感ある低域と90kHzまでカバーする超高域再生を可能にし、次世代オーディオへの対応をリード。100Wアンプ内蔵のコンパクトなバスレフ型サブウーファーに 16mmコーンユニットを搭載。自然な低音再生が図られている。

音楽ソフトではストリングスが伸びやかに繊細さが表現される。ピアノの力感は伝わるが響きはあっさり気味で、オーケストラのスケールも少々小粒。中音域が割とスリムなため、サブウーファーは抑えてバランスを取るべきだろう。DVDビデオの映画作品では、アクションやパニックものの迫力は家庭向きの範疇に納まるが、繊細なサウンドが情景描写や台詞を明瞭に表現してくれる。画質もデノンらしい端正で素直な印象。

(text:麻野勉)