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AVC-3570

DENON
AVC-3570

¥160,000(税抜)

発売:2002年11月
このモデルは生産を完了しています
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充実した機能を満載し、よりいっそうの高音質を実現した

【SPEC】
<パワーアンプ部> ●定格出力:フロント 110W+110W(20Hz〜20kHz 、8Ω、THD 0.05%)、150W+150W(6Ω、1kHz、T.H.D. 0.7%)センター 110W(20Hz〜20kHz 、8Ω、THD 0.05%)、150W(6Ω、1kHz、T.H.D. 0.7%)サラウンド 110W+110W(20Hz〜20kHz 、8Ω、THD 0.05%)、150W+150W(6Ω、1kHz、T.H.D. 0.7%)サラウンドバック 110W+110W(20Hz〜20kHz 、8Ω、THD 0.05%)、150W+150W(6Ω、1kHz、T.H.D. 0.7%)  ●実用最大出力:フロント 180W+180W、センター 180W サラウンド 180W+180W、サラウンドバック 180W+180W ●出力端子:フロント、センター、サラウンドバック 6〜16Ω、サラウンド [AorB]6〜16Ω、[A+B]8〜16Ω <アナログ部> ●入力感度/インピーダンス:200mV/47kΩ ●周波数特性:10Hz〜100kHz :+0dB、-3dB(ダイレクトモード時) ●SN比:102dB(ダイレクトモード時)  ●歪み率:0.005%(20Hz〜20kHz)(ダイレクトモード時) ●定格出力:1.2V  <デジタル部(D/A出力)>  ●定格出力/2V(0dB再生時) ●全高調波歪み率:0.008%(0dB時1kHz) ●SN比:102dB ●ダイナミックレンジ:96dB <フォノイコライザー部>(PHONO入力REC OUT) ●入力感度:2.5mV RIAA偏差/±1dB(20Hz〜20kHz) ●SN比:74dB(JIS-A、5mV入力時) ●歪み率:0.03%(1kHz、3V出力時) ●定格出力/最大出力:150mV/8V <標準映像端子> ●入出力レベル/インピーダンス:1Vp-p/75Ω ●周波数特性:5Hz〜10MHz:+0dB、-3dB <S映像端子> ●入出力レベル/インピーダンス:Y(輝度)信号:1Vp-p/75Ω、C(色)信号:0.286Vp-p/75Ω ●周波数特性:5Hz〜10MHz(+0、-3dB) <色差(コンポーネント)映像端子> ●入出力レベル/インピーダンス:Y(輝度)信号:1Vp-p/75Ω、PB/CB(色差)信号:0.7Vp-p/75Ω、PR/CR(色差)信号:0.7Vp-p/75Ω ●周波数特性:DC〜100MHz:+0、-3dB <総合> ●消費電力:285W(スタンバイ時1W未満) ●外形寸法:434W×171H×416Dmm(フット、ツマミ、端子含む) ●質量:17.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

サウンドデザインの空間性を感じさせる再現

サラウンド回路の各ブロックを独立した集積回路で構成するニューD.D.S.C.を採用。デコーダーには32ビットのハンマーヘッド・シャークを搭載している。フロント2chに独自のAL24プロセッシングを備え、リニアPCMの再現性をいっそう高めてオーディオ・ソースへの配慮も充実。現行の各フォーマットに全て対応しするほか、192kHz24ビット対応のADコンバーターによりアナログ・ソースの高品位なサラウンド再生も可能としている。

映画での音を順次聴いてみることにする。解像度が高く音に厚みがある。S/Nがよく、効果音も非常に鮮明に回る。セリフにはくせがなくニュートラルな感触が強い。声の質感には暖かみがあり表情もしっかり捉えているが、強いて言えばやや張りが弱い。音楽的な繊細さがセリフにも現れている印象である。身辺音でも金属音など高域が艶やかだが、強く押し出してくる感触ではない。その分ナチュラルな再現でもある。低域に濁りがなく、効果音の透明度が高いのも特質と言える。音楽音の分離が非常によく、サウンドデザインの空間性を感じさせる再現である。

続いて、DVDオーディオの音を聴く。中低域の安定感と高域の繊細さがたくみに融合してきれいな響きを形成している。音場の余韻や遠近感が美しく、オーケストラの背後に並ぶコーラスがリアルに捉えられている。高域での押し出しはまだ強くてもいいが、分解能が高く空間的な解像力に富んだ再現になっている。

(text:井上千岳)