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L-509f SE

LUXMAN
L-509f SE

¥550,000(税抜)

発売:2002年10月
このモデルは生産を完了しています
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先端技術を投入した新しいサウンドの先鋒役

オーディオ銘機賞2003 ≪銀賞≫受賞モデル

オーディオ銘機賞2003 ≪プリメインアンプ部門トップ賞≫受賞モデル

【SPEC】●連続実効出力:160W+160W/8Ω、240W+240W/4Ω ●全高調波歪率:8Ω 1KHz 0.005%以下、8Ω 20〜20KHz 0.03%以下 ●出力電圧:REC/PRE-OUT 193mV/V ●消費電力:310W(電気用品安全法の規定による) ●外形寸法:467W×179H×435Dmm ●質量:28.5kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

ニュー・ラックスマン・サウンドの誕生

2002年に登場の二ューモデルがL-509fSE。L-509fの後継であり、そのスペシャルエディションに位置付けられるが、単なるグレードアップではなく、近年、同社がとみに傾向を強める“二ュー・ラックスマン・サウンド”の集大成をテーマとしたニューバージョンである。またこれから始まる新シリーズのスタートとも考えられる新しい傾向のモデルと紹介しても決して過言ではないだろう。

新しいラックスマン・サウンドの誕生を暗示するかのように、L‐509fの従来からのシャンぺンゴールド系から淡いシルバー系のブラスターホワイトに筐体の色調が変わり、フロントパネルの大半を占める2個のアナログ・パワーメーターの照明も、暖色系からブルー系の寒色系に変更され、ゴールドやブラック系が主流の現在、視覚的にも新鮮に感じられる。

一聴してすぐに感じることは、L-509fの再生音に対してリスナーを包み込むような包容力が高められ、聴感的に刺激のないスムーズなサウンドに変貌した、という点である。余裕のある伸びやかなレンジ感がベースになっているが、オーディオ的なワイドレンジではなく自然なコンサートホールの空間と対比するような限界のない帯域感である。表現を変えれば、音ではなく空間を感じる様なパターンで、ニュー・ラックスマン・サウンドの誕生がそこにある。

メリハリの効いたサウンドを好むオーディオマニアは、本機の再生音に触れた際、余りのスムーズさに戸惑うかも知れないが、しばらく試聴を続ければ、圧倒的な描写能力に次第に感銘、新しいサウンドの誕生に気付くはず。音楽ファンにとって本機は、理想アンプの登場として歓迎されることだろう。もちろん、生演奏をレファレンスととらえているファンには特に最適である。

(text:斉藤宏嗣)