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SM-17SA ver.2

MARANTZ
SM-17SA ver.2

¥100,000(税抜)

発売:2002年10月中旬
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純粋オーディオ用として音質を吟味した低インピーダンス設計

【SPEC】
●定格出力:8Ω負荷 60W×2/200W×1、6Ω負荷 80W×2、4Ω負荷 100W×2 ●周波数特性:5Hz〜100kHz+0、-1dB ●入力感度/入力インピーダンス:MAIN IN 1.6V/22kΩ ●S/N比:HIGH LEVEL 112dB ●入力端子:メインイン×1 ●出力端子:スピーカー×1 ●外形寸法:458W×110H×407Dmm ●質量:15.5kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

滑らかな音調の変化も良くトレースする俊敏さが好ましい

マランツは超弩級アンプを発表する一方、小形で振りで使いこなしがいのあるモデルについても継続して発表している。

このステレオパワーアンプは、インテグレッテッドアンプのPM-17SAなど組見合わせることを想定。つまり、バイアンプ接続を意識しているのであり、その際、インテグレーテッドアンプのパワーアンプ部は、高域を受け持ち、こちらは低域を受け持つことになる。しかも、BTLによってモノーラルアンプとして使用できるので、本機を2台用意して、低域をLR独立のアンプで駆動するという発展性も想定しているのである。

出力は8Ω時60W×2、4Ω時100W×2、BTLでは200Wである。このスペックは、電源部が十分強力なことを物語っている。

最近のマランツは、アンプ設計の基本理念として、「アブソリュートSAテクロノジー」を宣言している。SAはスーパーオーディオの意味であり、新世代オーディオの超広帯域情報に余裕をもって対応しようという気概を示している。具体的には、HDMAと呼ばれるディスクリート部品を集積した電圧アンプのモジュールにその理念が集中的に表現されている。

これはアンプの増幅ステージ毎の高域限界を裸特性の状態で極めて高く設定することで、位相補正の少ない負帰還アンプを構成。過渡特性を並の高速オペアンプよりも向上させているし、純粋オーディオ用として音質を吟味した低インピーダンス設計なのである。

スピーカー端子には、高品位で知られるドイツのWBT社のものを使用。ケーブル端末のがっちりた固定されるのが頼もしい。

前面の温度計は、最近のこのブランドの顔になっているもの。定電圧部付近で温度を検出していて、実際にウォーミングアップの状態が分かるのが楽しい。

鮮度が際立ち、実に新鮮な音だ。透明なのだが、滑らかな音調の変化も良くトレースする俊敏さが好ましい。

(text:吉田伊織)