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C-7f

LUXMAN
C-7f

¥380,000(税抜)

発売:2000年
このモデルは生産を完了しています
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高分解能で素早い立ち上がり
ODNF回路を搭載

オーディオ銘機賞2001 ≪銀賞≫受賞モデル

【SPEC】 ●入力感度/入力インピーダンス:CD(250mV/50kΩ)、チュ−ナー(250mV/50kΩ)、Line1(250mV/50kΩ)、Line2(250mV/50kΩ)、Line3(250mV/50kΩ)、バランスLine1(250mV/100kΩ)、バランスLine2(250mV/100kΩ) ●出力/出力インピーダンス:コアキシャル(1V/300Ω 最大7.5V 定格)、バランス(1V/600Ω 最大7.5V 定格) ●全高調波歪率:0.005%以下 (定格) ●周波数特性:20Hz〜20kHz (+0、-0.1dB)、10Hz〜100kHz (+0、-2.2dB) ●S/N 比:119dB以上 (1kHz,IHF-A) ●トーン・コントロール:[TREBLE]タ−ン・オ−バ−3kHz、最大±8dB 10kHz ±6dB [BASS]タ−ン・オ−バ−300Hz 最大±8dB 100kHz ±6dB ●消費電力:23W ●外形寸法:467W×187H×435Dmm ●質量:21.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

音の立ち上がりが緻密で素早いのが印象的

本機は、新開発の増幅・帰還回路を搭載し、外観を含め、全面的にモデルチェンジを行ったニューモデルである。

新たに、ODNF(オンリー・ディストーション・ネガティブ・フィードバック)と呼ばれる回路を採用した。出力信号から歪み成分だけを検出し、それを増幅回路の最終段にフィードバックし、歪みだけを打ち消そうとするもので、音楽信号のフィードバックがない分、高いスルーレートが確保でき、再生帯域も広く取れる。前作のCSSC+ODβ回路と、ある部分では同じねらいもあるが、全体の効果では、一皮も二皮も剥けた純度の高い回路と言えるだろう。

本機とM-7fを自宅のレファレンス機器に組み込んで試聴を行った。一聴して、好ましいバランスで、清澄なサウンドであることがわかる。まず、エネルギーバランスが整っているので、どんな曲を聴いても違和感がない。ノイズレベルは非常に低く、スピーカーに耳を近づけても検知するのは難しい。

ツィマーマンのピアノと指揮による「ショパン/ピアノ協奏曲第2番」(グラモフォンPOCG10245)第2楽章では、音の立ち上がりが緻密で素早いのが印象的で、一音一音の粒立ちが際だっている。ショパン独自の孤高の響きが心に滲みる。普通の演奏よりゆっくりとしたテンポだが、もたつく印象は全くない。演奏も素晴らしいが、音もまた軽やかに立ち上がるからだ。

(text:貝山知弘)