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AVC-1550

DENON
AVC-1550

¥44,000(税抜)

発売:2001年6月中旬
このモデルは生産を完了しています
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バランスの良い音調が特徴

【SPEC】●実用最大出力:110W×5 ●定格出力:70W×5 ●周波数特性:10Hz〜100kHz ●入力端子:アナログ音声(LR)×6、同軸デジタル音声×1、光デジタル音声×1、アナログ音声(5.1ch)×1、コンポジット映像×3、S映像×3 ●出力端子:アナログ音声(LR)×2、光デジタル音声×1、コンポジット映像×2、S映像×2 ●外形寸法:434W×147H×417Dmm●質量:9.7kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

本体で簡単に調整できるセッティング機能が魅力

定評ある同社技術を最新の形に凝縮したハイCP機。プロロジックIIやAACなど多彩な音声フォーマットにも対応する。アナログ6ch入力を装備している点にも注目。パワー部は全ch同一のディスクリート構成で、各70Wの定格出力を得ている。駆動力とデノンらしいまとまりが音質の要である。オンスクリーンは採用していないが、表示のしかたがわかりやすくできているのでセッティングに問題はない。リモコンのセットアップボタンを押すとスピーカーサイズや距離などが順に設定できる仕組み。テストトーンはまた別のボタンでオン/オフする。デジタル入力のアサインメント(割り当て)もここに含まれている。

大変ソフトで当たりのいい音調。嫌味な音がなく、例えばコーラスでは声の質感が柔らかすぎるほど柔和だ。しかも濁りがなく、クリアでバランスに優れている。室内楽は小粒な印象で、弦楽器に渋い艶が乗る。低域も豊か。ピアノのタッチはもっと厳しくてもいいが、全体の音調の中でバランスの取れた響きになっている。5チャンネル試聴では、解像度が高く、重厚な質感を備えた再現だ。基本的にはソフトだが、2chに比べてもっとパンチがある。映画『セブン』視聴ではセリフや身辺音にくせがなく、ナチュラルでクリアな感触が快い。室内の響きも自然に広がっている。無理のない再現性といえる。

(text:井上千岳)