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RD-R2

VICTOR
RD-R2

¥36,000(税抜)

発売:2011年2月上旬
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リニアPCM録音対応のポータブルデジタルレコーダー

【SPEC】●記録メディア:microSDHC、microSD ●外形寸法:192.4W×92.0H×58.6Dmm ●質量:約450g

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

リニアPCM録音にも対応したポータブルデジタルレコーダー

音楽練習の用途もターゲットにしたポータブルデジタルオーディオレコーダー。音質の確保とともに、楽器練習をサポートする便利な機能を揃えている。

ポータブル機としては大柄だが、代わりにマイクやスピーカーも大型のものを搭載。特にスタンドなどを用意せずとも安定して設置できることもポイントだ。録音ソースとしては内蔵マイク、ライン入力ミニ端子の他に、エレクトリックギターの入力を想定して装備された標準端子も用意している。

録音・再生周りには便利な機能が多い。録音済みのWAVファイルに音を重ねて録音する「重ね録音」、カウントダウン後に録音を開始する「カウントダウン録音」などは、作曲・録音を楽しむ際にもに役立つだろう。音楽ファイルを再生してそれをコピー、またはそれに合わせて練習する際には、キー/スピードコントロール機能やA-Bリピート機能が活躍する。

ギターの調律などに用いるチューナーの機能も搭載。チューナーの定番メーカー、コルグからエンジンの提供を受けていることもあり、精度にも信頼感がある。メトロノーム機能も、テンポのタップ入力機能まで用意されていて実用的だ。

エレクトリックギターをアンプで鳴らし、内蔵マイクでWAV形式48kHz/24bit録音。内蔵スピーカーで確認する限り、実際に鳴らした音と違和感のない、素直な音で録音されている。ピッキングのニュアンスの甘さや細かなミスなども逃さずしっかりと録音されてしまっており、演奏内容の確認には十分と感じられた。音楽ファイルを再生した際には、ベースの帯域は少し弱いが、明るめの音調で聴き取りやすい。前述のキー/スピードコントロール機能と合わせて、曲の耳コピはやりやすそうだ。

JVCからこういった楽器メーカー的なアプローチの製品が登場したことには少し驚かされたが、さすがのクオリティにまとめられている。楽器演奏を趣味とする方には何かと便利な一台だ。

(text:高橋敦)