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YAMAHA
CRX-550

¥OPEN(予想実売価格38,000円前後)

発売:2010年10月上旬
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iPodデジタル対応ドック搭載CDレシーバー

【SPEC】
<レシーバー部>●最大出力:32W+32W(6Ω) ●定格出力:25W+25W(6Ω) ●周波数特性:20Hz〜20kHz ●入力端子:iPodドック×1、RCAピンジャック、3.5mmミニジャック、 USB ●出力端子:サブウーファー×1、ヘッドホン ●FMチューナー:76.00〜90.00MHz プリセットメモリー30
<CDプレーヤー部>●対応ディスク:CD、音楽用CD-R/-RW ●消費電力:80W ●待機時消費電力:0.5W以下 ●外形寸法:215W×125H×309Dmm ●質量:4.8kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

天板にiPodドックを搭載するCDレシーバー「CRX-550」。本機はiPodデジタル接続を採用している。iPodから鮮度の高いデジタル信号を受け取り、本機のバーブラウン製チップ採用DAC回路によって、より精度の高いDA変換を行う。圧縮音源の音質改善技術「ミュージックエンハンサー」も搭載しており、iPod入力に対しては自動的に適用される。

CDプレーヤー部には、CDに収録されているダイナミクスのデータを16bitから24bitに伸長する独自の24bit処理技術を採用。より滑らかな描写を期待できる。そのほか、本体にはUSBメモリー再生用端子や2系統のアナログ入力端子を備える。

今回は、本機と同時に発表されたスピーカー「NS-BP200」との組み合わせで試聴を行った。バッフル面の幅と高さを抑え、奥行で容積を稼いで低音の再生能力を確保した、深型スタイルのスピーカーだ。

ワンポイント録音のピアノトリオの音源では、音場の奥行をしっかりと確保し、その奥行を使ってドラムスが配置されることが確認できた。そのような描写を実現できるか、また、どの程度のレベルで実現できるかは空間描写力の試金石だ。本機は十分に合格である。シンバル1枚1枚の配置も明瞭で、ドラムスの全体像を頭の中に想像しやすい。

バスドラムは、その奥の位置から"ドン"と軽やかに踏み込まれて届いてくる。"ドォンゥ"のような余計な響きは付帯させず、適度な太さの素直な音色だ。ウッドベースは、ドラムスと比べると存在感は少し控えめだが、確かな音程感で安定したフレーズだ。

女性ボーカルが主役の音源もいくつか試聴してみた。伸びやかに、しかしねっとりと歌い上げる色気たっぷりのジャズも、ストレートに切ない初期の荒井由実さんの歌声も、それぞれに持ち味を生かしてくれる。

なお、CD再生とiPodデジタルを比較すると、極端な差ではないものの、前者は粒子感や響きが豊かな感じで、後者は音の分離がすっきりした感じだ。

iPodデジタル接続を搭載しながら、CD再生時の音質向上にも手を抜いていない、トータルでの魅力に優れた多機能&高音質レシーバーだ。

(text:高橋敦)