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P60-XR01

HITACHI
P60-XR01 (Wooo)

¥OPEN(予想実売価格850,000円前後)

発売:2007年11月15日
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“Wooo”「XR01」シリーズの60V型

ビジュアルグランプリ2008 ≪金賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2008 ≪プラズマテレビ(HDD内蔵タイプ)部門≫受賞モデル

【SPEC】●画面サイズ:50V型 ●パネル:フルHD ALISパネル ●画素数:1,920×1,080 ●動画解像度:900本以上 ●輝度:1,100cd/m2 ●コントラスト:10,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ(すべてチューナーを2基ずつ搭載) ●HDD:250GB iVDR-Secure Built-in(XCodeHD) ●iVポケット:搭載 ●入出力端子:HDMI入力3、D4入力2、S2ビデオ入力2、ビデオ入力3、モニター出力1、サブウーファー出力1、i.Link(DV入力対応)1、光デジタル音声出力1、電話回線端子1、IRコントローラー端子1、ヘッドホン出力1、LAN端子1  ●SD/MMCカードスロット:1 ●消費電力:570W ●本体外形寸法:1773W×952H×128Dmm ●質量:81.4kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

春に50V型が発売された日立のフラグシップ「XR01」シリーズのプラズマテレビに、新たに60V型の本機がラインナップに加わった。「XR01」シリーズの大きな特徴は着脱可能なHDDのiVDR-Sに対応したiVポケットを備えることである。春モデルでは、側面に搭載していたiVポケットだが、本機では前面へ移動し、より使いやすくなった。もちろん、大容量HDD(250GB)も内蔵、iVDR-Sとの自由な双方向高速ムーブに対応する。

パネルは明るさを稼げる独自のフルHD ALIS方式を採用。デジタルチューナーを2系統装備し、内蔵HDDやiVDR-Sへの裏番組録画、追っかけ再生、録画中の録画済番組の再生、2画面表示などに対応。

24コマのフィルム映像には独自の動き補間アルゴリズム「なめらかシネマ」により、従来の2-3プルダウンのようなカクカクした映像ではなく、なめらかな描写を実現している。

前面パネルには、明るい照明下での黒浮きを防ぐのに効果を発揮するファインブラックフィルターを採用し、高コントラストを実現している。実際、黒浮きは従来よりもかなり改善され、暗い部屋でない限りそれほど目立たないだろうと感じた。ただし、この明るいパネルはシネマティックモードの暗い環境化を想定した映画鑑賞時にはやや眩しく感じる。そのため、少し明るさを下げると、やや黒浮きしてバランスが良くない。フィルムソース視聴時に「なめらかシネマ」をオンにすると、かなりスムーズな映像表現で、その効果を実感できた。また、放送ソースの画質はくっきり、しゃきっとした画づくり。ノイズがやや散見されるもののメリハリがあり、見やすさを追求した効果がうかがえる。

PS3が引き出す情報量が豊富なためノイズとの兼ね合いが難しいのだが、BDソースを視聴した印象は比較的良好な出来映えであった。ストレートな表現で誇張感も少なく、バランスよくまとまっている。ただし、黒浮きと疑似輪郭のノイズがやや散見されてしまうというパネルの基本性能に沿った画質傾向で、あともう一息といったところ。色合いは、肌色表現力などがおとなしめな印象で、もう少し色を乗せて、きれいに見せてもよいのではと感じた。色を浅めにした画作りはノイズとの兼ね合いかと思われるが、シーンに応じてダイナミック動作にするなど配慮しても良かったように感じられた。DVDソースではグリーン系の色合いがやや強まり、違和感があった。もう少し主張した画づくりでもよい印象。全体的には、誇張を感じず、バランスがよいといえる。

BD ソースを視聴した印象は、プレーヤー側の個性が加わってPS3の時ほどストレートな表現ではないのだが、LX80との組み合わせの方が相性の良さを感じた。色乗りが良くなり、しっかりとくっきりとした表現になる。さらに、エッジもメリハリが加わり、非常に見やすくなる。また、ノイズ感もしっかり抑えられ、パネルの個性が強調されない。できればあと少し情報量を引き出せればと思うが、ノイズを浮かせてしまう可能性もあり、その辺の兼ね合いが難しいのだろう。DVDソースもやはり、LX80との組み合わせの方が好ましく感じた。プレーヤーからは480pで出力し、スケーラー処理をテレビ側で行った(どのモデルも共通の視聴方法を行った)のだが、スケーラーの性能というよりもプレーヤーの個性とテレビの個性が非常にマッチし、色乗りのよい画であった。(村瀬孝矢/「AVレビュー」2007年11月号より転載)