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VPL-VW60

SONY
VPL-VW60 (ブラビア)

¥420,000(税抜)

発売:2007年9月20日
SonyStyleで購入

SXRD採用の“ブラビア”プロジェクター

ビジュアルグランプリ2008 SUMMER ≪反射型液晶プロジェクター(D-ILA、SXRD)部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2008 ≪銀賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2008 ≪反射型液晶プロジェクター(D-ILA、SXRD)部門≫受賞モデル

【SPEC】●パネル:0.61型SXRD ●光源用ランプ:200W 高圧水銀ランプ ●レンズ:1.8倍ズームレンズ(電動)f18.7〜33.7mm/F2.54〜3.53 ●投射サイズ:40〜300型 ●輝度:最大1,000ルーメン ●コントラスト比:35,000対1 ●映像入力:コンポジット映像×1、S映像×1、コンポーネント×1、D-sub 15ピン×1、HDMI×2、RS-232C×1 ●ファンノイズ:約22dB ●消費電力:最大300W ●外形寸法:395W×174H×471Dmm ●質量:約11g

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

VPL-VW60はソニー独自のSXRDパネル(LCOS、3板式)を使用したVPL-VW50の後継機である。光学部やデザインの変更をせず、内部、映像回路などの改良を施したモデル。少しダーク調の仕上がりになった外観から推測すれば、ホームシアター層の本格派をかなり意識したと受け取れる。

さらに低価格化も実現し魅力が増した。フルHD、それも3板式SXRDプロジェクターがこの価格で登場したことのインパクトは、相当大きいのではないだろうか。

大きな改善の狙いは画質の向上にある。3板式SXRDの緻密さを生かしながら、コントラストの改善を図り、よりシャープさを加味することが狙いである。特に前作で要望のあった周辺部を含めた映像の切れ味を増すことが大きな狙いで、映像処理回路用に新しいICを開発している。

デジタルでの3Dガンマ処理とスケーラー処理の部分を改良しており、アドバンスド・アイリス(別称ダイナミックアイリス)と連係させながら信号処理で切れ味とフォーカス感の改善を図ったのだ。

これに附随する新しい機構では電気的補正によるレジストレーション調整機能の追加がおもしろい発想だ。水平、垂直方向に0.1ドット単位で動かすことが可能。

画質はまずきめ細かさに感心する。質感の良さはSXRDならではのもの。これは透過型液晶では味わえない世界であり、これがこの価格で手に入るようになったことは特筆される。

アドバンスト・アイリス「オート1」で視聴しているが、動作はまだ完璧ではなく場合によって振られるシーンもある。しかし、総合的には黒浮きが目立つシーンがないので十分実用的である。

ハイライトも輝きかつエッジもキリッとした画質は薄型テレビの「ブラビア」を彷佛とさせる。シネマファンはもう少し穏やかさを好むと思うが、好みの選択内でもある。総合的にハイレベルな画質だ。


(村瀬孝矢/「AVレビュー(2007年10月号)」より転載)