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X-01D2

ESOTERIC
X-01D2

¥1,400,000(税抜)

発売:2006年12月上旬
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VRDS-NEO搭載のSACD/CDプレーヤー最上位機種

オーディオ銘機賞2007 ≪デジタルプレーヤー部門賞≫受賞モデル

【SPEC】●再生可能ディスクフォーマット:SACD/CD/CD-R/CD-RW ●アナログ音声出力:XLR端子×1、RCA端子(5.1ch)×1 ●デジタル音声出力:光デジタル端子×1、同軸デジタル×1、i.Link端子×1 ●消費電力:39W ●外形寸法:442W×153H×353Dmm ●質量:約25kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

X-01をベースに、大幅なテコ入れをした一体型ハイエンドSACD/CDプレーヤーである。ドライブを中央に配置したセンターメカニカルはお馴染み。新開発のセラミック・ボールベアリング採用のVRDS-NEOメカニズムを搭載する。トレーはぶ厚いアルミ製だ。加えてシャッター機構により、外部ノイズも排除する。

回路面で注目なのが、2方式のDACを積むことで可能となる、PCM/DSDのフレキシブルな変換機能だ。これはSACD信号のダイレクトDA変換にアナログデバイセスのAD1955を、マルチビットDACはバーブラウンのPCM1704を搭載し、それぞれのソースに対して異なるDACモードを選択できるものだ。ソースに合わせたDAC選びはP-03譲りである。さらにi.LINK搭載のためデジタルでのSACDマルチ出力ができ、外部ワードクロック端子も備えるなどゴージャスな仕様だ。

試聴はおもに2chソースで行ったが、ステレオでこれだけの奥行と高さが表現できるプレーヤーも珍しい。試聴した『惑星』では、素晴らしく精緻にして壮麗なオーケストラサウンドを満喫。ピークがどこまでも伸び、天高くとき放たれる印象だ。そして比類のないS/Nと透明度の深さがある。余韻の感触もほおずりしたくなるほどキメが細かく、音色の描きも高度だ。弦の微妙な音形の違いやホルンのふくよかな響き、どこまでも沈むオルガン曲の低音感など、別格の品位で再現するのだ。つくづくオーディオはいい装置で聴くべきと実感した。(林正儀)