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M2GC7

KENWOOD
M2GC7 (Media Keg)

¥OPEN(予想実売価格27,000円前後)

発売:2006年11月中旬
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USB端子搭載コンポとの連動機能を強化したDAP

【SPEC】●内蔵フラッシュメモリー:2GB ●再生ファイル形式:MP3/WMA/WAV ●搭載機能:ダイレクトエンコーディング機能、FMラジオ機能 ●インターフェース:USB2.0/1.1 ●電源:単4ニッケル水素充電池/単4アルカリ乾電池×1 ●外形寸法:37W×67H×155Dmm ●質量:44g ●対応OS:Windows XP/2000 ●カラー:ブラック、シルバー

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

フラッシュメモリータイプが“Media Keg”に仲間入り

ケンウッドとしてはおよそ一年ぶりとなるフラッシュメモリー搭載型DAPの新製品。販売上の位置付けはメモリー型の従来機「M1GB5/M512B5」の後継ということになるのだろうが、製品内容的にはそれに留まるものではない。それは、今回新たに同社のHDD搭載型DAPと同じく「Media Keg」のシリーズ名を冠するようになったことからも明らかだ。

具体的には、従来はHDD搭載機のみに搭載されていたデジタルアンプ技術と帯域補間技術「Supreme」の導入が大きなトピックである。両技術とも HDD搭載型最新機に搭載の「EX」バージョンではないが、どちらも採用していなかった従来機からは格段の進歩を期待できる。制振効果を狙った「fホール・グランド・シャーシ」は採用されていないが、HDDという震動源を持たないメモリー型ではそれほどの必要性はないからであろう。

記録メディア以外でHDD搭載型と異なる点は、ダイレクト録音に対応、FMチューナー搭載といったところ。このあたりは従来機から引き継いでおり、高音質再生機としての純度に徹底的にこだわったHDD搭載型とは毛色が少し異なる。単4形充電池採用も従来機と同様。小型化などの点では不利だが、電池切れのときアルカリ電池で代用できるといったメリットもある。

実際に出てくる音も当然、Media Kegと呼ぶにふさわしい方向性と到達度。高域でも低域でも詰まりを感じることがなく、伸び伸びとした再生だ。音場は解像感と濃密さを併せ持ち、ベースラインの力強さと色気は特に魅力的である。HDD搭載型と比べると透明度や力感でわずかに劣る気もするが、音質に定評あるHDD搭載型と並べて比べるに値するレベルに達しているのは素晴らしい。

Supremeによる補間が可能とはいえ、この再生能力を引き出すためにはハイビットレート、できれば非圧縮のファイルを持ち歩きたい。実際、1GB/2GBという容量はそれを可能としてくれるだろう。

(text.高橋敦)