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A-A9

PIONEER
A-A9

¥128,571(税抜)

発売:2006年12月上旬
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ステレオ再生に特化したプリメインアンプ

ビジュアルグランプリ2008 ≪オーディオアンプ(プリメインアンプ)部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 ≪オーディオアンプ部門≫受賞モデル

オーディオ銘機賞2007 ≪銅賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 SUMMER ≪オーディオアンプ(プリメインアンプ、パワーアンプ)部門≫受賞モデル

【SPEC】●実用最大出力:110W+110W(4Ω、1kHz、JEITA) ●全高調波歪率:0.05%(定格出力 -3dB時、8Ω、1kHz) ●スピーカー出力端子:4Ω〜16Ω(SP1系統) ●SN比:103dB(LINE) ●入力端子:アナログ×4、PHONO×1、USB×1 ●出力端子:TAPE REC、PRE OUT、ヘッドホン ●消費電力:200W ●外形寸法:420W×113H×369Dmm ●質量:11.5kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

パイオニア久々のピュア2chアンプである。英国エアースタジオに実機を持ち込んでチューニングを行っており、同社の力の入れようがわかる。2ラインナップの新製品のうち、A-A9は上位モデルであり、ダブルトロイダルトランスにMC/MMフォノ回路まで搭載する実力派だ。

本機の特徴である電源およびサーキットのハイスピード化について説明しよう。これは、無帰還型電源と低ESR(等価直流抵抗)ケミコンによる高速電源である。整流回路はショットキーバリアダイオードで、出力段にはLAPTを片チャンネルにつき2個使用している。これは小信号トランジスタを76個集積したもので、高域特性に優れる。小音量時はA級で動き、AB級動作で最大が70W+70Wという定格である。シャーシの剛体化では、ソリッドアンダーベースや亜鉛ダイキャストの脚部に注目したい。こうした手法は、オーディオの経験豊富なパイオニアならではのものだ。

実際聴いてみると、余裕たっぷりのドライブ力に嬉しくなる。スピーカー負荷の変化にしなやかにレスポンスする瞬発力をもち、消え入るような微小音域からクライマックスまで、どこにも継ぎ目がない滑らかさがすばらしい。A級、AB級の切り変わりもスムーズそのものだ。左右対象ツインモノラル構造の良さは、優れたS/Nとセパレーションに集約されよう。ラトル/ベルリンフィルの『惑星』は、眼前にくっきりステレオイメージが描かれ、音楽に呑みこまれるようだ。音楽の制作現場で鍛えた、本物の音のするアンプである。(林正儀)