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BDZ-V9

SONY
BDZ-V9

¥OPEN(予想実売価格300,000円前後)

発売:2006年12月8日
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HDD内蔵Blu-ray Discレコーダー

ビジュアルグランプリ2007 ≪BDレコーダー部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 SUMMER ≪ゴールデンロングラン大賞≫受賞モデル

【SPEC】●内蔵HDD:500GB ●記録可能メディア:BD-RE(ver.2.1)、BD-R(ver.1.1)、DVD+RW、DVD+R、DVD+R DL、DVD-RW、DVD-R ●映像記録方式:MPEG、MPEG4-AVC(HDDのみ) ●音声記録方式:ドルビーデジタル(2ch)、MPEG2-AAC(DRモード時) ●チューナー:地上デジタル×2/BS110度CS×2/地上アナログ ●映像入出力:HDMI出力×1、コンポーネント映像出力×1、D映像出力×1、コンポジット映像入/出力×3、S映像入/出力×3 ●音声入出力:ステレオ音声入/出力×3、デジタル音声出力(光/同軸)×各1 ●その他端子:i.Link×1、USB×1 ●消費電力:79W ●外形寸法:430W×105.7H×365Dmm ●質量:約9.6kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

ソニーの「BDZ-V9」「BDZ-V7」は、BD-ROMの再生と1層25GBD-R/BD-RE録画に対応したBDレコーダーの最新モデル。どちらもデジタル2番組録画に対応している。スペックについては、片面2層Blu-rayディスクへの記録に対応せず、片面1層25GBのBD-R/BD-REのみ対応となっているのが残念な点。ただし1層ディスクの場合でも、地デジの録画で約3時間、BSデジタルでは130分という時間は映画やサッカーの試合などが概ね収まる時間であり、さほど不自由は感じないだろう。ダビング時の書き込み速度は地上デジタル放送で約4倍速相当だ。なお、BDZ-S77で使用していたカートリッジ入りBD-REの再生に対応しているのも嬉しい配慮だ。

録画・再生の機能は、様々な点で一歩進んだ使いやすさを備える仕様となっている。録画はデジタル×デジタルの2番組録画だけでなく、自動録画の「x-おまかせ・まる録」、対応機種があれば無料で使える携帯電話予約、自動的に分類して表示する「オートグルーピング」、再生の際には「ダイジェスト再生」と機能を満載。保存する際のカット編集の使いやすさも秀逸で「おまかせチャプター」によってデジタル放送の番組を録画した際に自動的にCM前後にチャプタが設定され、あとは選ぶだけでCMカットが完了する。これらの機能は簡単かつ便利に使えるため、これからデジタル放送の番組を録画・再生・保存したい人に向く仕様といえる。

このほか上位機種のBDZ-V9はPSPへの転送は書き戻しもできる「おでかけ・おかえり転送」、DLNAサーバーといった各種機器との連携も充実。HDVカメラの写真取り込みとデジカメの写真の保存と「x-Pict Story HD」「x-ScrapBook」による再生は両機種で対応するなど、他のハイビジョン対応機器との連携に強い点も個性的だ。

クオリティ面の作り込みはBDZ-V9はHDMI端子を使った1080p映像の出力に対応。BDZ-V9は極太OFCケーブルの電源と音声DACにバーブラウン社製PCM1796を採用しており、各種部品も同社のESシリーズで性能を実証したパーツを使用するなどクオリティにも気を配る。BD-ROMのマルチチャネル音声はリニアPCMのHDMI出力に加えて光・同軸デジタル端子も搭載する。

機能面を見る限り、同社のDVDレコーダー「スゴ録」にBDドライブを追加して画質・音質のクオリティアップを図った最上位機種と見ていい仕上がりだが、べースとなっているスゴ録シリーズが多機能だけに、完成度が高い。片面2層記録非対応のみが残念だが、違いの分かる録画ファンならばその使い勝手の良さに魅力を感じるはずだ。

(TEXT.折原一也)