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S-A5C

PIONEER
S-A5C

¥25,000(税抜)

発売:2001年5月下旬
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天然木仕上げのスマートな筐体が本格的なサウンドを響かせる

価格は1本

明るく温かみのある質感。美しいリアルウッド仕上げのエンクロージャー

【SPEC】 ●スピーカー:ウーファー/10cmコーン型×2、トゥイーター/2.5cmドーム型 ●インピーダンス:6Ω ●再生周波数帯域:60Hz〜38,000Hz ●出力音圧レベル:87dB/W(1m) ●最大入力:100W(JEITA) ●外形寸法:420W×150H×234Dmm ●質量:6.6kg(1台)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

高域はシャープ、低域のエネルギーもきちんと捉えている

天然木仕上げのスマートなAシリーズによるシステムである。ケブラーR繊維とストロンチウムフェライト・マグネットを備えたウーファー、ポリエステル織布のソフトドーム・トゥイーターが共通した特長。ウーファーに新開発のジョイントリング、トゥイーターには高剛性ボイスコイルを装備して磁気回路から振動板へのエネルギー伝達を最小のロスに抑えているのも同様である。ここではS−A5をフロント、S−A5Cをセンター、S−A3−LRをリアに使用し、サブウーファーS−W6も加えて試聴している。

高域のシャープな歯切れのいい音調だが、低域のエネルギーもきちんと捉えている。音が曇らず、ベースも明快だ。ピアノのタッチがクリアで気持のいい再現。ボ−イソプラノは飾りっ気がなくすっきりとして濁りがない。ハーモニーは厚くないが余韻は澄み切って奥行のある表現である。

映画はワイドレンジで特に高域の効果音がシャープに捉えられている。弓矢の飛ぶ音や喚声がスピード感豊かに描かれ、鮮烈な再現になっている。低域も明快だが濁りがない。巧みな帯域バランスの取り方で曇りを抑えた印象である。室内の反響は大変クリアに出てくる。ドアの軋みや鍵、靴音などが鮮明で音数も多い。細かく分解されて位置関係も明瞭に掴んでいる。室内でのセリフの反響もよく出る。反射音は多いが不鮮明にはならず、場面の雰囲気を盛り上げている。

(text:井上千岳)