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KA-S10

KENWOOD
KA-S10

¥OPEN(予想実売価格20,000円前後)

発売:2006年3月末
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【SPEC】●実用最大出力:12W+12W(JEITA 8Ω) ●全高調波歪率:0.03%(AUX IN、1kHz、6W、8Ω) ●N.B.サーキット:N.B.1→+3.0dB(60Hz)、N.B.2→+5.0dB(70Hz)、N.B.3→+7.5dB(100Hz) ●入力端子(感度/インピーダンス):LINE(CD、AUX)→250mV/22kΩ、LINE(D.AUDIO)→140mV/48kΩ ●出力端子(レベル/インピーダンス):SUBWOOFER PREOUT 1.8V/2.9kΩ ●定格消費電力:28W ●外形寸法:約171W×67H×207Dmm(横置き設置)、89W×182H×207Dmm(縦置き設置、専用スタンド含む) ●質量:約2kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

DAP専用入力を用意したシンプルなアンプ+スピーカー システム

超小型プリメインアンプ「KA-S10」と小型2ウェイスピーカー「LS-S10」によるデスクトップオーディオシステム。

まず注目はそのサイズ。KA-S10は上から見て約17cm×20cm。CDケース(12cm×14cm)より二回り大きい程度で、パソコンを例に出すとApple「Mac mini」に近いサイズである。縦置きスタンドも付属する。LS-S10も正面から見て新書サイズ程度と実にコンパクトだ。

機能的にはシンプル。入力はDAPのヘッドホン出力に合わせた高感度入力を含むライン入力×3、操作系はセレクターとボリューム、低音調整の「N.B.サーキット」のみである。この小さな筐体に機能や操作ノブをたくさん詰め込むよりは、シンプルに仕上げた方が音質的にも操作性の面でも良いだろう。製品コンセプトを考えれば、イコライジングが必要ならDAP側の機能で行えばよいという発想かもしれない。バナナプラグ対応スピーカーターミナルを搭載しているあたりにも、基本機能・音質重視という姿勢が見える。

組み合わせての音は意外と低域の強い、暖かく豊かな音場だ。本当に低い帯域はスピーカー側の限界で出ないが、出ている範囲の低域は量感がある。音量的にも、デスクトップ〜パーソナルオーディオ用としては十分な余裕がある。

今後、主な再生ソースとしてDAPやパソコンを選択するユーザーは増えてくるはずだ。そういった層に向けての提案として注目したい製品である。

(text.高橋敦)