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AVX-S30

YAMAHA
AVX-S30 (CinemaStation)

¥OPEN(予想実売価格50,000円前後)

発売:2005年10月下旬
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<ブラックモデル>

発売日:2008年6月下旬

価格 :¥OPEN(予想実売価格50,000円前後)

【SPEC】
<アンプ部>●入力端子:アナログ音声×1、デジタル音声 光×2 同軸×1 ●出力端子:スピーカーLR、サブウーファー、ヘッドホン ●デコード機能:Dolby Digital、ProLogic II、DTS、AAC ●実用最大出力:35W×6ch ●消費電力:44W ●外形寸法:215W×70H×305Dmm ●質量:2.6kg
<フロントSP>●型式:フルレンジ密閉防磁型 ●外形寸法:240W×80H×105Dmm ●質量:1.4kg
<サブウーファー>●型式:アドバンスド・ヤマハ・アクティブ・サーボ・テクノロジー ●外形寸法:280W×325H×289Dmm ●質量:8.2kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

音場の広がりはサイズを超えたスケール感が秀逸

ヤマハは2004年の12月にワンボックスタイプのサラウンドシステムYSP-1を発売した。これは最近のフロントサラウンドを象徴するモデルで、横長のキャビネットに40個もの小型スピーカーユニットを搭載し、信号の電気処理と巧妙な指向性コントロール、さらに部屋のアコースティックまでも利用するアグレッシブなシステムだった。

AVX-S30は構造こそオーソドックスだが、私見ではYSP-1の思想を受け継いだモデルだと思う。システムは2本のフロントスピーカーとサブウーファー、専用のアンプで構成されていてスクリーンのみならず、フラットテレビとのマッチングも図られている。フロントスピーカーは片チャンネルに3本の5cmフルレンジユニットを搭載。各ユニットに独立した信号送り込むための専用スピーカーコードが付属されている。キャビネットはフロント、サブーファーともに堅牢な木製である。

アンプは操作性がよく各サウンドモードの効果も分かりやすい。ディスクリートシステム並にセンターとサラウンドのレベルコントロールが可能になっている。サラウンドのレベルを上げると、音場がグンと広がるのがよく分かる。

視聴は同時発売のDVDプレーヤー、DVD-S30と組み合わせて行った。音場の広がりはサイズを超えたスケール感が秀逸。リア定位は明確とはいかないまでも、自然な音場感を実現している。中域の質が高く、セリフや効果音の分解能が素晴らしい。低音も良質でケレン味を全く感じさせない。価格的にはエントリークラスだが、さすがヤマハ、と思わせる“技”を感じさせるモデルである。

(text.市川二朗)