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SA-12S1

MARANTZ
SA-12S1

¥380,000(税抜)

発売:2001年7月
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SACDらしいなめらかな音がすべてのチャンネルから聴こえてくる

【SPEC】
●チャンネル:6ch(SACD時・最大)●再生周波数:2Hz〜100kHz(SACD)、2Hz〜20kHz(CD)●周波数特性:2Hz〜50kHz-3dB(SACD)、2Hz〜20kHz(CD)●ダイナミックレンジ:114dB(SACD)、100dB(CD)●高調波歪率(1kHz):0.0008%(SACD)、0.0013%(CD)●映像出力:コンポーネント×1、S1×1、コンポジット×2●音声出力:同軸デジタル×1、光デジタル×1、2chアナログ×2、6chアナログ×1●外形寸法:458W×126H×379Dmm ●質量:11kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

レスポンスが早く、非常に便い勝手がよいのも魅力的

テラークレーベルのチャイコフスキー「序曲1812年」は、6チャンネルのDSD録音。オーケストラの各パートの分離感が見事で、しかも適度な残響との溶け合いも美しい。コーラスは伸びやかで厚みがあり、ステレオで聴いた場合に比べて歌の表情もいっそう豊かに感じられる。エンディング部分の大砲は聴き手を取り巻くすべてのチャンネルから鳴り響き、たいへんな迫力だ。

J・テイラーの「Hourglass」は、ボーカルをセンターチャンネルのみに割り当てたミキシングで、ステレオイメージとは異なる、実体感のある定位が面白い。まるで眼の前で歌っているようなリアリティがあり、独特の体験ができる。本機のくもりのない音調と相性が良く、ギターの明るく透明なサウンドに魅了される。SACDらしいなめらかな音がすべてのチャンネルから聴こえてくるので、やや大きめの音量で聴いても聴き疲れしない良さがある。

CD再生能力の高さも特筆しておきたい。オーケストラはダイナミクスが大きく、弦楽器の響きも美しい。低音域はやや整理された響きだが、解像度が高く動きを鮮明に伝える。

レスポンスが速く、マルチとステレオの切り替えもリモコンで行えるなど、使い勝手は非常に良い。

(text:山之内正)