製品情報

製品データベース

TOP > ホームシアターシステム > フロントサラウンドシステム

S-301

DENON
S-301

¥228,571(税抜)

発売:2005年8月下旬
AMAZONで検索

新コンセプトのホームシアターシステム「Sシリーズ」の第一弾モデル。アンプ/プレーヤー一体型のメインユニットと、2本のスピーカー、サブウーファーのパッケージ

ビジュアルグランプリ2006 ≪ホームシアター大賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2006 ≪サウンド部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 ≪かんたんホームシアターシステム部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 SUMMER ≪ホームシアターシステム(コンポタイプ/10万円以上30万円未満)部門≫受賞モデル

【SPEC】
<オーディオ部>●実用最大出力:フロントチャンネル/70W+70W(4Ω)、サブウーファーチャンネル/140W(3Ω)
<DVD部>●再生方式:NTSC/PAL ●再生対応メディア:DVD-AUDIO、DVD-Video、VCD、CD-DA、SACD、CD-R/RW、DVD-R/RW
<スピーカー部>●型式:2ウェイ3スピーカー密閉型(防磁設計) ●ユニット:8cmコーン型ウーファー×2、2.5cmソフトドーム型トゥイーター×1
<サブウーファー部>●型式:アクティブタイプ、バスレフ型(防磁設計) ●ユニット:20cmコーン型ウーファー×1
<総合>●消費電力:110W(99.5W+8W(iPod)+2.5W(USB))、スタンバイ時:約0.7W ●最大外形寸法:メインユニット/380W×97H×250Dmm(フット、ノブ、つまみ含む)、スピーカー/134W×335H×76Dmm、サブウーファー/236W×368H×460Dmm ●質量:メインユニット/4.2kg、スピーカー/2.0kg、サブウーファー/15.4kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

本格的なシアター・システムと呼んでおかしくない再現力

ホームシアターのひとつのソリューションとして、フロント・サラウンドが有力になっている。フロント・スピーカーとサブウーファーによるいわゆる2+1システムで、サラウンドは当然バーチャルとなる。スピーカーの向上とバーチャル技術の洗練によって、違和感のないフロント・サラウンドが実現されるようになったのが現状である。

S-301はフロント・サラウンドのための本格的なパッケージ・システムである。メインユニットはDVDプレーヤーとアンプを一体化。これに2本のスピーカーとサブウーファーを組み合わせたシンプルな構成だ。ビデオのI/P変換はファロージャ製。216MHz12ビットのビデオDACを搭載し、ビデオコンバージョン機能も備えている。

サラウンドにはドルビーバーチャルスピーカーを採用されている。ドルビー研究所の開発による非常に精密な方式で、デノンでは最初にこの方式を取り入れたという経緯がある。その他HDMIやUSB端子、iPOD専用端子も時流に合った装備だ。

2チャンネル・オーディオ用にAL24プロセッシングを搭載しているのも面白い。デノン独自の定評あるビット補間処理で、CDの16ビット信号を24ビットに変換。精細度の高い再生を実現する。

スピーカーはソフトドームトゥイーターと8cmウーファーによる2ウェイだが、金属粉を混合したリジッドなキャビネットに収められ、サブウーファーとつながりのいい音調を示す。2チャンネルでも低音に物足りなさを感じさせないだけでなく、当たりが柔らかく伸びやかな音調を再現している。

ドルビーバーチャルスピーカーによる映画は、広がりが自然で音がよく整理されている。バーチャルの違和感がなく、「HERO」の戦場場面も効果音の定位が安定している。解像度に優れ、透明度の高い質感だ。また「アイ・ロボット」の格納庫の響きやセリフの表情も豊かに描かれる。本格的なシアター・システムと呼んでおかしくない再現力である。

(text:井上千岳)