デノン プロダクトレビュー
S/N感が高く制動力があり、十分なスピード感を聴かせる
スピーカーシステム
IKON6 Mk2
¥273,000(税込)
レポート/藤岡誠
S/N感が高く制動力があり、十分なスピード感を聴かせる
DALIの人気シリーズの一つである「IKON(アイコン)シリーズ」が世代交代を果たした。旧型モデルに対して著しく変更されたのは「1. ウーファーユニット」「2. バスレフダクト」である。
ウーファーユニットは、ウッドファイバー振動板自体に変わりはないが口径がわずかに小さくなり、色調がやや赤味を帯びているので若干の変更があるようだ。大きな変更は背面フレーム形状を大幅に変え、背面開口部を旧ユニットと比べて17%ほど拡大している点である。ウーファー背面開口部の拡大は最近のトレンドの一つで、従来は振動板の背圧がフレームでブロックされ音質面で犠牲を伴ったものだが、それを解決するべく今回は早速改良してきたわけである。これによって振動板の前後振幅直線性がアップし、中域とのクロスオーバー周辺の質感も向上することになる。
バスレフダクトについては旧型では前面バッフルにダクトを配置していたが、本機は前後2ダクト方式になっている。当然、内部構造もブレーシングの付加などがあり、また、前面バッフルも改良の跡が見受けられる。
ウーファーは旧型同様に2個使いされ、700Hzでスタガード駆動。そしてDALIを象徴するハイブリッド・トゥイーター・モジュール(ソフトドーム+リボン)が2.6kHz〜30kHzを担当する。なお、2.6kHz〜14kHzはソフトドームが、14kHz〜30kHzはリボンが動作する。周波数帯域のこうした分割・スタガード駆動方式はかねてよりDALIの得意とするところだ。入力はデュアル(4端子)方式。
音は旧型よりもジャズ系に対してハッピー。ワイドでエナジーのある高域。低域方向はダクトノイズの減少が認められ、高SN感。同時に制動力があってハイスピードである。全体の傾向としては右肩上がり。試聴機は新品だったので、これにエージングが進めば徐々に穏やかさが出てきて、低域とのエナジーバランスが整ってくることが予測できる。

カラーバリエーションはライトウォールナット/ブラックアッシュの2色

【SPEC】
【SPEC】●ユニット構成:低域165mmコーン×2、高域28mmソフトドーム・17×45mmリボントゥイーター ●周波数特性(±3dB):39Hz〜30kHz ●クロスオーバー:700Hz/2.6kHz/14kHz ●インピーダンス:6Ω ●外形寸法:190W×1000H×355Dmm ●質量:17.6kg ●問い合わせ先:デノン コンシューマー マーケティング TEL/044-670-6612