テーマは「デジタルヘルスケア」「カーボンニュートラルへの貢献」
<CEATEC>シャープ、屋内光発電デバイスなどSDGs貢献技術が多数登場! 完全ワイヤレス型補聴器も
IT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC 20222」が、明日10月18日(火)から21日(金)にわたり千葉・幕張メッセにて3年ぶりにリアル開催される。本稿では、本日10月17日に実施されたプレス向けの事前公開から、シャープのブースの模様をレポートする。
本ブースでは、同社技術によって一人ひとりの健康的な生活を支援していく「デジタルヘルスケア」と「カーボンニュートラルへの貢献」の2つのテーマに沿った製品・サービスが多数紹介されている。
デジタルヘルスケア分野では、今回が初公開となる「非接触バイタルセンシングソリューション」の展示を展開。カメラと赤外線センサーによって人の脈拍数や血圧、呼吸数、体温など複数のバイタル指標を非接触で計測することできる。
カメラ・赤外線センサーから読み取った脳波信号や上体の動き、温度分布などのデータを信号処理することで、各バイタル指標を同時計測することができる。非接触測定により、人との接触で生じる様々なリスクを低減できるとしている。
続いて、睡眠センサーを内蔵したパラマウントベッド(株)製ベッドとAIoT対応エアコンの連携による快適な睡眠空間の創出システムを参考出品している。
睡眠センサーを内蔵したベッドが、使用者の呼吸、心拍、体の動きなどから眠りの状況を計測。そこへ、インターネットでクラウドの人工知能と繋ぐ同社クラウドサービス「COCORO AIR」を用いてエアコンと連携。
使用者はエアコンの電源をオンにして眠りに入るだけで、深い眠りに落ちた際には徐々に部屋の温度を下げ、眠りが浅くなってきた際には温度を上げるなど、自身の睡眠の状況に合わせた温度調整が自動的に行われる。睡眠データは専用アプリで確認できる。
ヘルスケア分野では、昨年発売の完全ワイヤレスイヤホン型の補聴器「メディカルリスニングプラグ」を展示。従来色のブラックに加えて、先日発売された新色モデル「ナチュラルピンク」の2色の実機を確認できる。
本機は医療機器製造販売業者の(株)ニューロシューティカルズと協業し、軽度・中等度難聴者に適した補聴器として開発された。スマートフォンとBluetoothで連携することで、専用アプリで音量調整などの操作が行える。また、完全ワイヤレスイヤホンのように高音質で音楽鑑賞も可能だという。
大きな特長として、補聴器の相場が両耳で20〜30万円とされるなかで、99,800円(非課税)とリーズナブルな価格を実現。さらに、専用アプリで各種操作・設定が行えるので、調整のために販売店に通う必要もない。より手軽で扱いやすい補聴器とアピールする。
業務用・データビジネス分野では、AloT家電を非日常の台風や大雨警報時の地域防災情報の警報機器として活用する事例を展示。大雨や地震に対する防災、災害時の避難、気象情報を家の中のAIoT家電が知らせてくれる。
これにより、大雨の音などで外の警報を聞き取りにくかったり、眠っていたりしても、災害情報を確実に把握、認識することが可能となる。展示では、寝室に配置されたAIoT家電との連携の一例として、エアコンや加湿器との連携方法についても提案が行われていた。
担当者によれば、災害情報を他人のデバイスに送信して鳴らすことも可能とのこと。警報に気が付きにくい高齢者の場合でも、近親者のデバイスに警報が鳴るようにすることで、近親者から高齢者にコンタクトを取ることができる。今後は、冷蔵庫といった常時電源がオンとなる家電製品との連携を検討していると説明していた。
教育分野では、32V型の8K液晶ディスプレイと8Kカメラを活用した医療教育ソリューションを提案。手術映像を8K画質で撮影、共有することで、手術の状況やノウハウ、技術などを執刀医以外の医療関係者に伝達することができるという。
一方、カーボンニュートラルへの貢献を目的としたデバイス関連分野では、より小さな光をエネルギーに変える高効率の屋内型発電デバイス「LC-LH(Liqued and Crystal Light Harvesting)」を初出展している。本デバイスは、CEATEC AWARD 2022にて「経済産業大臣賞」を受賞した。
色素増感太陽電池と液晶ディスプレイの製造技術を融合した「次世代発電デバイス」で、時計や電卓などに用いられる太陽電池の約2倍の発電効率を備える。コンパクトサイズで様々なデバイスに電力供給することも可能。電池交換や配線の手間を省いた、便利かつ環境にも配慮した商品の創出を目指しているとのこと。
また、本デバイスの特長として、液晶ディスプレイの工場で生産することにより、高品質・低コストおよび大量生産が可能だと説明する。活用した参考商品として、ショップなどの電子棚札や点灯POP、赤外線や電波などの近距離無線通信を用いたビーコンなどが展示されていた。
デバイス関連では、シャープディスプレイテクノロジー(株)製のIGZOバックプレーンを採用し、表示画面の更新時間を短縮する8インチの次世代電子ペーパーを初出展。更新時間は白黒で0.35秒、カラーで0.5〜1.5秒の高速な更新時間を実現する。
屋外など照度の高い環境下でも鮮明な表示ができる31.5インチの反射型IGZOディスプレイのプロトタイプも参考出品。ディスプレイの明るさが外光の明るさに連動することで、高い屋外視認性を実現。外光を光源とすることで消費電力も抑えられるという。フルカラーや動画表示も可能だ。
ソーラーパネルの発電によって駆動する(株)ユニカ製の屋外サイネージ「タフ&エコ インフォパネル」も展示している。IP56規格に準拠した密閉構造により、悪環境下でもメンテナンスを必要としないとアピールする。
Dynabook(株)は、昨年発売された手のひらサイズのWindows 11搭載 mini PC「dynaEdge DE200」を展示。薄さ20mm、約340gの軽量サイズで持ち運びに最適とアピール。バッテリーを内蔵し、LTEも搭載する。
本機をUSBを介してディスプレイに接続した活用事例も参考展示していた。
本ブースでは、同社技術によって一人ひとりの健康的な生活を支援していく「デジタルヘルスケア」と「カーボンニュートラルへの貢献」の2つのテーマに沿った製品・サービスが多数紹介されている。
デジタルヘルスケア分野では、今回が初公開となる「非接触バイタルセンシングソリューション」の展示を展開。カメラと赤外線センサーによって人の脈拍数や血圧、呼吸数、体温など複数のバイタル指標を非接触で計測することできる。
カメラ・赤外線センサーから読み取った脳波信号や上体の動き、温度分布などのデータを信号処理することで、各バイタル指標を同時計測することができる。非接触測定により、人との接触で生じる様々なリスクを低減できるとしている。
続いて、睡眠センサーを内蔵したパラマウントベッド(株)製ベッドとAIoT対応エアコンの連携による快適な睡眠空間の創出システムを参考出品している。
睡眠センサーを内蔵したベッドが、使用者の呼吸、心拍、体の動きなどから眠りの状況を計測。そこへ、インターネットでクラウドの人工知能と繋ぐ同社クラウドサービス「COCORO AIR」を用いてエアコンと連携。
使用者はエアコンの電源をオンにして眠りに入るだけで、深い眠りに落ちた際には徐々に部屋の温度を下げ、眠りが浅くなってきた際には温度を上げるなど、自身の睡眠の状況に合わせた温度調整が自動的に行われる。睡眠データは専用アプリで確認できる。
ヘルスケア分野では、昨年発売の完全ワイヤレスイヤホン型の補聴器「メディカルリスニングプラグ」を展示。従来色のブラックに加えて、先日発売された新色モデル「ナチュラルピンク」の2色の実機を確認できる。
本機は医療機器製造販売業者の(株)ニューロシューティカルズと協業し、軽度・中等度難聴者に適した補聴器として開発された。スマートフォンとBluetoothで連携することで、専用アプリで音量調整などの操作が行える。また、完全ワイヤレスイヤホンのように高音質で音楽鑑賞も可能だという。
大きな特長として、補聴器の相場が両耳で20〜30万円とされるなかで、99,800円(非課税)とリーズナブルな価格を実現。さらに、専用アプリで各種操作・設定が行えるので、調整のために販売店に通う必要もない。より手軽で扱いやすい補聴器とアピールする。
業務用・データビジネス分野では、AloT家電を非日常の台風や大雨警報時の地域防災情報の警報機器として活用する事例を展示。大雨や地震に対する防災、災害時の避難、気象情報を家の中のAIoT家電が知らせてくれる。
これにより、大雨の音などで外の警報を聞き取りにくかったり、眠っていたりしても、災害情報を確実に把握、認識することが可能となる。展示では、寝室に配置されたAIoT家電との連携の一例として、エアコンや加湿器との連携方法についても提案が行われていた。
担当者によれば、災害情報を他人のデバイスに送信して鳴らすことも可能とのこと。警報に気が付きにくい高齢者の場合でも、近親者のデバイスに警報が鳴るようにすることで、近親者から高齢者にコンタクトを取ることができる。今後は、冷蔵庫といった常時電源がオンとなる家電製品との連携を検討していると説明していた。
教育分野では、32V型の8K液晶ディスプレイと8Kカメラを活用した医療教育ソリューションを提案。手術映像を8K画質で撮影、共有することで、手術の状況やノウハウ、技術などを執刀医以外の医療関係者に伝達することができるという。
一方、カーボンニュートラルへの貢献を目的としたデバイス関連分野では、より小さな光をエネルギーに変える高効率の屋内型発電デバイス「LC-LH(Liqued and Crystal Light Harvesting)」を初出展している。本デバイスは、CEATEC AWARD 2022にて「経済産業大臣賞」を受賞した。
色素増感太陽電池と液晶ディスプレイの製造技術を融合した「次世代発電デバイス」で、時計や電卓などに用いられる太陽電池の約2倍の発電効率を備える。コンパクトサイズで様々なデバイスに電力供給することも可能。電池交換や配線の手間を省いた、便利かつ環境にも配慮した商品の創出を目指しているとのこと。
また、本デバイスの特長として、液晶ディスプレイの工場で生産することにより、高品質・低コストおよび大量生産が可能だと説明する。活用した参考商品として、ショップなどの電子棚札や点灯POP、赤外線や電波などの近距離無線通信を用いたビーコンなどが展示されていた。
デバイス関連では、シャープディスプレイテクノロジー(株)製のIGZOバックプレーンを採用し、表示画面の更新時間を短縮する8インチの次世代電子ペーパーを初出展。更新時間は白黒で0.35秒、カラーで0.5〜1.5秒の高速な更新時間を実現する。
屋外など照度の高い環境下でも鮮明な表示ができる31.5インチの反射型IGZOディスプレイのプロトタイプも参考出品。ディスプレイの明るさが外光の明るさに連動することで、高い屋外視認性を実現。外光を光源とすることで消費電力も抑えられるという。フルカラーや動画表示も可能だ。
ソーラーパネルの発電によって駆動する(株)ユニカ製の屋外サイネージ「タフ&エコ インフォパネル」も展示している。IP56規格に準拠した密閉構造により、悪環境下でもメンテナンスを必要としないとアピールする。
Dynabook(株)は、昨年発売された手のひらサイズのWindows 11搭載 mini PC「dynaEdge DE200」を展示。薄さ20mm、約340gの軽量サイズで持ち運びに最適とアピール。バッテリーを内蔵し、LTEも搭載する。
本機をUSBを介してディスプレイに接続した活用事例も参考展示していた。