VESAが説明会を実施
USB type C端子で8K伝送が可能。「DisplayPort Alt Mode」説明会レポート
ディスプレイ関連の標準化を行うビデオエレクトロニクス規格協会(VESA)は本日9日、USB type Cコネクターで映像出力を行う「DisplayPort Alt Mode」規格に関する説明会を実施した。
説明会では、DisplayPort Alt Mode対応のUSB Type C機器を対象とした、早期認定テストプログラムが正式に開始されたことも発表された。これは開発サイクルの初期段階において互換性の確保を円滑にすることを目的とする。
USB Type-Cは、最大10Gbpsのデータ転送が可能なUSB 3.1に対応し、100Wまでの電力供給も可能。これまでのUSB端子よりコネクターや端子部が小さく、どちらの面を上にしても挿せる点も大きな特徴だ。
そしてUSB-Type Cにおいて、Displayport規格による映像出力を可能にするのが「DisplayPort Alt Mode」である。DisplayPort Alt Modeでは、Displayportによるオーディオ/ビデオ性能、高速USBデータ転送、最大100Wの電源供給が実現可能となる。
発表会では、2016年3月に発表されたDisplayPort バージョン1.4(DP 1.4)についても改めて紹介された。DP 1.4では、VESAのDisplay Stream Compression(DSC)技術を応用。最新のDSC 1.2では、最大3:1の圧縮比による伝送を可能としており、かつVESA会員各社によるテストで視覚的に劣化がないと判断されているとのことだ。なお、DisplayPortはバージョン1.3以降において、8.1Gbpsのビットレートによる8K×4K、5K×3Kの伝送にも対応している。
まとめると、USB type Cコネクターは、DisplayPort Alt Modeを用いることでDispleyPort規格による映像/音声伝送が可能となり、さらにはDispleyPort バージョン1.4によって、4Kや8Kの映像の高圧縮率伝送が行えるようになる。
VESAのコンプライアンス・プログラムマネージャーであるジム・チョート氏はDisplayport規格を取り巻く環境についても言及。「VESAの会員となっている企業は現在230を超え、その数はますます増えています。そしてDisplayport規格は、VESA会員にロイヤリティーフリーで提供されています」とコメント。また、2016年内にはネイティブでDisplayPort Alt Modeに対応したUSB Type C機器が登場することを期待しているとも述べていた。
そして今回の説明会では前述のように、USB Type CコネクターとDisplayPort Alt Mode規格に対応した製品に対して、早期認定テストプログラムを開始することが発表された。説明会には、このテストプログラムを実行するGRANITE RIVER LABS(GRL)のチーフ・テクノロジー・エンジニアであるマイク・エンベレッツオン氏がその概要を紹介した。同社はDisplayPort Alt Modeの規格化にあたり、評価手法やテストシステムの開発も行ったという。
本テストプログラムには、サポートされている全ての機器と性能を網羅した包括的なテスト計画が含まれているとのこと。これを利用して短期間で製品開発を行うメーカーは、製品に「DP Certified」のロゴが使用できる。そしてすでにパイロット段階として、Intel、DELL、ASUS、HP、LGなどの製品(タブレット、PC、モニターなど)が本認定を受けている。さらには数十機種の認定済み製品が、年内に市販化される見通しだという。
会場ではUSB Type C機器を用いた接続デモも実施された。USB Type C端子を搭載したMac Bookをはじめ、ディスプレイやタブレット、スマートフォン、VRグラスなどを用いてのDisplayPort出力が披露された。
また、早期認定テストプログラムで用いられるテスト環境も披露。実際にUSB Type C機器を測定する際のアイパターンも見ることができた。
説明会では、DisplayPort Alt Mode対応のUSB Type C機器を対象とした、早期認定テストプログラムが正式に開始されたことも発表された。これは開発サイクルの初期段階において互換性の確保を円滑にすることを目的とする。
USB Type-Cは、最大10Gbpsのデータ転送が可能なUSB 3.1に対応し、100Wまでの電力供給も可能。これまでのUSB端子よりコネクターや端子部が小さく、どちらの面を上にしても挿せる点も大きな特徴だ。
そしてUSB-Type Cにおいて、Displayport規格による映像出力を可能にするのが「DisplayPort Alt Mode」である。DisplayPort Alt Modeでは、Displayportによるオーディオ/ビデオ性能、高速USBデータ転送、最大100Wの電源供給が実現可能となる。
発表会では、2016年3月に発表されたDisplayPort バージョン1.4(DP 1.4)についても改めて紹介された。DP 1.4では、VESAのDisplay Stream Compression(DSC)技術を応用。最新のDSC 1.2では、最大3:1の圧縮比による伝送を可能としており、かつVESA会員各社によるテストで視覚的に劣化がないと判断されているとのことだ。なお、DisplayPortはバージョン1.3以降において、8.1Gbpsのビットレートによる8K×4K、5K×3Kの伝送にも対応している。
まとめると、USB type Cコネクターは、DisplayPort Alt Modeを用いることでDispleyPort規格による映像/音声伝送が可能となり、さらにはDispleyPort バージョン1.4によって、4Kや8Kの映像の高圧縮率伝送が行えるようになる。
VESAのコンプライアンス・プログラムマネージャーであるジム・チョート氏はDisplayport規格を取り巻く環境についても言及。「VESAの会員となっている企業は現在230を超え、その数はますます増えています。そしてDisplayport規格は、VESA会員にロイヤリティーフリーで提供されています」とコメント。また、2016年内にはネイティブでDisplayPort Alt Modeに対応したUSB Type C機器が登場することを期待しているとも述べていた。
そして今回の説明会では前述のように、USB Type CコネクターとDisplayPort Alt Mode規格に対応した製品に対して、早期認定テストプログラムを開始することが発表された。説明会には、このテストプログラムを実行するGRANITE RIVER LABS(GRL)のチーフ・テクノロジー・エンジニアであるマイク・エンベレッツオン氏がその概要を紹介した。同社はDisplayPort Alt Modeの規格化にあたり、評価手法やテストシステムの開発も行ったという。
本テストプログラムには、サポートされている全ての機器と性能を網羅した包括的なテスト計画が含まれているとのこと。これを利用して短期間で製品開発を行うメーカーは、製品に「DP Certified」のロゴが使用できる。そしてすでにパイロット段階として、Intel、DELL、ASUS、HP、LGなどの製品(タブレット、PC、モニターなど)が本認定を受けている。さらには数十機種の認定済み製品が、年内に市販化される見通しだという。
会場ではUSB Type C機器を用いた接続デモも実施された。USB Type C端子を搭載したMac Bookをはじめ、ディスプレイやタブレット、スマートフォン、VRグラスなどを用いてのDisplayPort出力が披露された。
また、早期認定テストプログラムで用いられるテスト環境も披露。実際にUSB Type C機器を測定する際のアイパターンも見ることができた。