YAMAHA Sound Gallery

ホームシアターシステム
シアターラックの新ブランドPOLYPHONY第一弾モデル
ホームシアターシステム
YRS-1000
¥OPEN(予想実売価格100,000円前後)
レポート/折原一也
<1>壁寄せのイメージ。テレビを壁掛けのように壁面にぴったり寄せて設置できる<2>据え置き設置は46V型まで対応する <3>壁寄せ設置に必要なYRS-1000専用壁寄せ金具「YTS-V1000」。VESAマウントアーム規格に準拠しており46V型までのほぼ全てのテレビに対応する

【SPEC】●総合最大出力:112W(YSP部:62W、SW部:50W) ●入力端子:アナログ2、光デジタル2、同軸デジタル1、HDMI2 ●出力端子:HDMI1、コンポジットRCA/メニュー表示用1 ●消費電力:36W(0.1W:HDMI Control OFF時) ●外形寸法:1160W×400H×415Dmm ●質量:41.0 kg

【問い合わせ先】
ヤマハ(株)AVお客様ご相談センター
TEL/0570-01-1808(ダビナイヤル)

優れたデザイン性とクオリティーを兼ね揃えた申し分のない完成度
大画面薄型テレビでサラウンドが楽しめるシアターラック。独自技術”デジタル・サウンド・プロジェクター”を採用したシアターラックの商品群として「YSPシアターラックシステム」を展開してきたヤマハが、新ブランドネーム”POLYPHONY(ポリフォニー)”の名の下にシアター完全内蔵型ラック「YRS-1000」を送り出した。

「インテリアとしての質感とオーディオとしての機能性の両立」をコンセプトに開発され、女性デザイナーが手がけた美しい外観が特徴。シアターシステムをトップボードに内蔵し2本のアルミ製の支柱が支える構造にすることで、グランドピアノを髣髴とさせる開放的でエレガントな黒光沢仕上げとした。

46V型までの薄型テレビを設置できる据え置きと、別売の専用金具「YTS-V1000」を取り付けて壁寄せの設置が行える。YTS-V1000はディスプレイの標準規格であるVESAマウントアーム規格に準拠しており、ほぼ全ての主要メーカーの薄型テレビを壁寄せ設置することができる。(対応モデルは下記ヤマハHP参照)

そのインテリア性だけでも従来のシアターラックとは一線を画すYRS-1000だが、音質のクオリティという観点で実力はどの程度だろうか。液晶テレビ、BDレコーダーでシステムを構築して製品のクオリティテストを実施した。

最初にドルビーデモディスク収録の『ハリーポッターと炎のゴブレット』を視聴して驚かされたのは空間の持つ広大さだ。YRS-1000はシアターラックである以上、前面のテレビ下に配置するものだが、オーケストラのBGMは実際に視聴した部屋の広さを遙かに超えて広い空間で視聴しているような感覚で聴かせる。YRS-1000が採用した壁反射でリアル5.1ch再生を行う専用設計”YSP”(ビームスピーカー)の技術的な優位を改めて思い知らされる。

続いて視聴した『硫黄島からの手紙』は、空間を広く取りきめ細かに音を配置した音響で2006年にアカデミー賞音響編集賞を受賞した作品だが、例えばメインのセリフと同時に、遠方で鳴る工事の音、鳥の鳴き声といった環境音も含めて見事に空間を作り、個々の音への距離までも感じ取れるほど明瞭に鳴らす。

音質面では、YSPシリーズにはない内蔵の”インビジブル・サブウーファー”がクオリティ向上のポイントだ。例えば『硫黄島からの手紙』では爆撃機の迫る際の、唸るパワフルでヌケのある重低音を響かせる。低音を補ったことで全体に音に深みが増し、奥行きのある音となった。これが素直に高音質に繋がっている。

重低音のテストで視聴した『未知との遭遇』(この作品も1977年に音響効果編集でアカデミー特別業績賞を受賞)では、文字通り部屋を振動させるレベルの重低音を再現するポテンシャルを確認できた。さらに一つ付け加えると、適応できる音量レベルの幅の広さも非常に優れた点で、思わず耳を覆ってしまうくらいの最大レベルまで音量を上げても、バランスを維持する。

YRS-1000は一見よくあるシアターラックの一機種のようだが、優れたインテリア性と同時に、”YSP”の壁反射によるリアル5.1chサラウンドの技術や各種ビーム設定、新たに内蔵となった”インビジブル・サブウーファー”と、ヤマハの持つ技術を高い次元で融合させた音質のクオリティの観点からも作り込みのなされたシステムだ。

HDMI端子2系統入力は、パナソニック、ソニー、日立、シャープ、三菱、東芝といった主要各社とHDMIリンクで連動が可能で、汎用性も非常に高い。薄型大画面テレビと併せて導入するシステムとして、この完成度はまさに申し分ない。