優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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Fuck Yo Feelings

Robert Glasper ジャズ FLAC

レーベル:Loma Vista Recordings 配信サイト:e-onkyo music

■高橋 敦レビュー
ブルーノートからLoma Vista Recordingsへ移籍してのロバート・グラスパー氏の新作ミックステープ!……ミックステープって何?という感はあるのだが、内容としては普通に新作アルバムだ。ハイレゾ配信やストリーミング等のデジタルリリースが先行して開始されており、1月10日にアナログ盤がリリース予定。日本ではCDもリリースされるとのこと。何にせよ、あの「Black Radio」でもプレイしたベーシストとドラマー、デリック・ホッジ氏とクリス・デイヴ氏を迎えての録音とのことで期待値は高い。実際、リズムセクションのキレキレっぷりには「これだよこれ!」という気分にさせられる。特にドラムスのいわゆる「人力ドラムンベース」等の呼ばれ方もするような、人間離れした正確さと人間らしいニュアンスが混ざり合ったかのような、「おれは人間をやめたぞ!」的な超人プレイは大きな聴きどころ。サウンド全体としても、そのドラムスもあってか、クラブ的な密室感よりもヒップホップ的な抜け感の方が印象的だ。そこは損ねたくないので、再生システム側でいちばんに重視するべきも音のスピード感だろう。ディープなローエンドまでの伸びもあるに越したことはないが、そちら重視で音抜けやリズムがもたるようでは意味がない。「重低音まで速い!」というシステムであれば理想的だ。
(FLAC 96/24にて試聴)

総合点 9.3
低域の伸び9.3点 高域の伸び9.2点 セパレーション9.2点 ディテール9.2点 透明感9.1点 空気感9.2点 質感9.3点 静寂感9.2点 残響 奥行き 音像 アタック