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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
Personal Terminal
小松未可子 その他 無 FLAC WAV96kHz/24bit
レーベル：TOY'S FACTORY 配信サイト：e-onkyo music
■高橋 敦レビュー
小松未可子さん音楽活動リスタートからのセカンドアルバム。悩むし戸惑う。でも笑うし立ち止まらない。そんな「弱すぎない弱さ、強すぎない強さ」を感じさせる歌詞とサウンド、歌だ。個人的には1990年前後の永井真理子さん「ミラクル・ガール」「ZUTTO」あたりにも通じるように思える。そんな「パーソナル」をテーマにした曲が並ぶ中、普遍的で俯瞰的な歌詞、そして流麗な三拍子のリズムなどで異彩を放つ曲が「Maybe the next waltz」。そのゆったりとした横の流れに対して丁寧に積み重ねられた縦のアレンジの繊細さも光る。「SPICE MISSION」「Maybe the next waltz」「海辺で逢いましょう」という並びはこのアルバムのカラフルさが特に現れている部分。そこも含めて、唯一無二すぎる雰囲気の「Maybe〜」の存在が、「これありなら何でもありでしょ」と制作陣やリスナーの許容量を引き上げてくれている気も。ミックス等では、歌ものポップスとしてのバランスを整えた上で、それぞれの楽器の質感なども生かしてある。バンドが生き生きしていてこそ主役の歌も負けずに輝くといった様子だ。プロデュースチームQ-MHzが二人のベーシストを擁しているおかげか、ミックス等でのベースの置き方がよいのもポイント。低重心から土台を支え、土台ごとドライブさせてくれる。CDとハイレゾで特にマスタリングを変えてある印象はない。が、CD初回生産分にはハイレゾダウンロードコードが付いてくるので、CD購入組もダウンロードしない手はない。
（96kHz/24bit FLACで試聴）
総合点
9.2点
低域の伸び9.2点
高域の伸び9.2点
セパレーション9.2点
ディテール9.2点
透明感9.2点
空気感9.1点
質感9.2点
静寂感9.2点
残響
奥行き
音像
アタック
