優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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Waiting For Miracles

The Flower Kings ロック FLAC
48kHz/24bit
レーベル:InsideOutMusic 配信サイト:e-onkyo music

■高橋 敦レビュー
スウェーデン出身のギタリスト、ロイネ・ストルト氏が率いるプログレッシヴ・ロック・バンドの、2019年の活動再開時に発表のアルバム。ストルト氏はマイク・ポートノイ氏らと結成したバンド、Transatlanticでも知られる人物だ。一般的な認知度は高くはないかもしれないがその界隈での評価は高いタイプのミュージシャン、しかも「その界隈」というのがプログレ界隈となればその実力は推して知るべしというところか。楽曲としてはプログ・メタルではなくプログレッシブ・ロック!という雰囲気であり、しかもたしかに北欧的でもあり、つまり美メロだらけ美展開だらけ。ギタリストとしても、高い技術も有しているがそれを意識させない、惚れ惚れするほど美しいトーンとフレージングが印象的だ。
超絶音数超高密度アレンジではないので録音やミックスにも余裕がある。ほどよい大きさの音像がそれぞれ十分なスペースを与えられ配置されており、各楽器の活躍も見えやすい。再生システムの限界を試すような厳しい優秀録音ではなく、お好きな音調で聴いていただければ問題ございません的な、寛容さのある優秀録音だ。
(FLAC 48/24にて試聴)

総合点 9.2
低域の伸び9.2点 高域の伸び9.2点 セパレーション9.3点 ディテール9.2点 透明感9.3点 空気感9.3点 質感9.3点 静寂感9.3点 残響 奥行き 音像 アタック