石田善之 Yoshiyuki Ishida

東京・江古田生まれの江古田育ち。日本大学芸術学部放送学科卒業後、インド、アフガニスタン、中近東を友人と車で1年かけて回り、自作の録音システムで音楽収集を行う。このときの音源は日本コロムビアから4枚組のLP『オリエントの民族音楽』として発表され、昭和44年度文部省主催芸術祭優秀賞を受賞している。その後、岩波映画社にて数々のドキュメントや音楽の録音を担当。1970年の大阪万国博覧会では東芝館はじめいくつかのパビリオンでマルチスクリーン、マルチサウンドを手がける。また、蒸気機関車の録音への愛情はひとしおで、氏の録音による蒸気機関車のLPレコードやCDは、これまで数多く発売されている。20代からオーディオ誌への執筆をスタート。その的確で筋の通った評論は、長期に渡って多くのオーディオファンに支持されると同時に、オーディオ界に多大な影響を与えている。ジャズやクラシックなど音楽への造詣は深く、国内だけではなく海外までコンサートを聴きに出掛けることもしばしば。またスピーカーシステムなどの自作にも積極的に取り組み、専門家はだしの木工細工を駆使した自作スピーカーシステムを多数発表している。

 

After graduated from Nihon University college of art, he worked as a sound engineer of documentary film production. At his age of 20's, he began his career as a critic in audio technical magazines. He got a lot of fan by his logical criticizm with accuracy. His opinion has a great influence in audio world. He is deeply learned in Jazz and Classical music, and his sophisticated craft on self-made speaker systems is much famed.